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ペットボトルの使い回しはなぜNG? 水筒代わりにすると細菌が繁殖

手軽でついやってしまうものですが……。

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 これからの暑い季節は、しっかりと水分補給することが大切です。しかし、空になったペットボトルを水筒代わりに使うのはNG。衛生面で問題があり、使い回ししてはいけないといわれています。


サントリーお客様センターより。「中味が空になったペットボトルは再利用してもいいのでしょうか?」という質問に対し、「再利用はお勧めできません」としたうえで4つのNG例を紹介

 外出先などでペットボトル入りの飲料を飲む場合、容器に直接口をつけることが多いもの。そうすると唾液に含まれている菌が飲み残した飲料に入り、増殖してしまう恐れがあります。

 しかし、弘前大学での研究(2004年)によれば、それ以上に細菌が繁殖しやすいのが、直接口をつけて飲んだペットボトルを使い回すケース。単に「直接口をつけて飲む」だけの場合よりも、その後、水ですすぐなどしてから「再利用」した場合の方が細菌が多く、「再利用したペットボトル容器のほうが、市販されているペットボトル容器よりも細菌が繁殖しやすい環境」と結論しています。


弘前大学での研究では、ペットボトル入り緑茶の細菌数を比較した実験が行われています


グラフ縦軸(細菌数)の数値に注目すると、繁殖しやすさの違いが分かるはず。口をつけるb条件は最大1千万で、再利用するd条件は1億となっています(PDFより)

※ 実験にはペットボトル入りの緑茶1製品を利用。「直接口をつけて飲む」は、水道水で1度軽く口をすすいでから約半量を飲んだケース。「再利用」は全て飲んでから、空いたペットボトルを水ですすいでから1日自然乾燥した後、水出しの麦茶を入れたケース。温度条件を問わず「再利用」の方が細菌が多くなったとしている。

 また、サントリーはWebサイト上で、「ペットボトルのPETという素材は熱に弱く、熱消毒ができません」と注意喚起。繰り返し使用するには衛生面、耐久面での問題があり、水筒代わりにするには不向きだとしています。

 持ち運びやすく、安価に入手できるペットボトルは確かに便利。ですが、万能ではないので、使いどころには注意したいものです。


全国清涼飲料連合会による「清涼飲料水ハンドブック」。基本的に開栓しなければ品質維持されているとのことですが……


再利用などの場合は話が別。全国清涼飲料連合会も、サントリー同様の注意喚起を行っています(PDFより)

マッハ・キショ松

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