ワニマガジン社の公式サイトで画面右上の「ワニのロゴ」ボタンを押すと、ページ内の画像が全てワニ(実写)になる機能が発見され、SNSで紳士淑女たちから喝采を浴びています。
ワニマガジン社といえば成年コミックで圧倒的シェアを誇る出版社。公式サイトは一般向けページと18歳未満閲覧禁止の成年向けページに分かれており、18禁ページでは当然、サイトをリビングなどで開きっぱなしにしていると家族会議待ったなしの画像も多数掲載されています。
そんな悲しい事故を未然に防げてしまう神機能がこのワニボタン。PCの利用中にうっかり家族や上司に見られそうになっても、即座にボタンを押しさえすれば「ワニの生態について調べていた」としらを切ることができるわけです。ありがとうワニマガジン社さん。
感謝の気持ちを胸に、ボタンを実装してくれたワニマガジン社にワニボタン実装の経緯について聞いてみました。
――なぜこの機能を実装しようと思ったのでしょうか。
担当者:見ての通り、トップページは画像を大きく見せるデザインにしたため、打ち合わせ段階からお母さん対策は必須だと考えていました。当初はシフトキーを3回たたくと画像が差し替わる仕組みだったのですが、焦って力が入ると指を脱臼する危険がありますし、(お母さんが)ノックなしで入ってくる場合は高橋名人でも間に合わないと考え、ワニアイコンをクリックするという今の方法に落ち着きました。
開発チームが全員男性ということもあり、皆一様に悲しい過去を抱えていました。二度とあのような悲劇を繰り返してはならない――開発者の1人が口を開いた瞬間、バラバラだったチームが1つになりました。
――ボタンが設置されたのはいつ頃ですか。
担当者:公式サイトをリニューアルした時からなので、2017年10月からです。ようやく日の目を見ることができ、この場をお借りしてTwitterで話題にしていただいたシギサワカヤ先生に御礼申し上げます。ボーナス前のこの時期に「(アクセス増は)狙い通りです」と上司にアピールできました。
――技術的に難しい点はありませんでしたか?
担当者:優秀な開発者にお願いしたので技術的には問題ありませんでした。
――ボタンに正式名称はありますか?
担当者:特に決めていないので好きに呼んでいただければありがたいです。使うときはそれどころではないと思いますが。
――利用者から反響は届いていますか。
担当者:「利き手が塞がっている場合の対応をなんとかしてほしい」とご要望をいただきましたが、色んな意味で手遅れではとお答えしました。
表示されるワニがランダムのため、つい何度もページをリロードしてしまうこの機能。実は成年向けページだけでなく一般向けページにも同様のボタンが設置されているので、ワニの生態が気になった人はそちらからでも確認が可能です。
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