ニュース
「美しい顔」作者が謝罪 「私の過失であり甘えでした」
「私の物書きとしての未熟さゆえに、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしてしまったことを、改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪しています。
advertisement
講談社は7月9日、群像新人文学賞当選作「美しい顔」について、作者、北条裕子さんのコメントを公開しました。同作は他作品と類似した点があるとして物議を醸しており、講談社は「盗用や剽窃(ひょうせつ)には当たらない」としつつも、主な参考文献を掲載していなかったとして謝罪しています(関連記事)。
北条さんは参考文献を掲載していなかった点について、「新人賞を受賞し、単行本を刊行できるようなことがあれば、その時にそれをすれば良いと思い込んでしまっていた」と説明。「私の過失であり甘えでした」「結果的に参考文献の著者・編者、さらには現地の取材対象者の方々に、敬意と感謝の気持ちを伝えるどころか、とても不快な思いをさせてしまうことになりました」と反省をつづっています。
また参考文献との類似点に関しては、「いくつかの場面においては客観的事実から離れず忠実であるべきだろう、想像の力でもって被災地の嘘になるようなことを書いてはいけないと考えました」と説明しています。
一連の問題について北条さんは「私の物書きとしての未熟さゆえに、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしてしまったことを、改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪しています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 講談社、『美しい顔』騒動について時系列で経緯を説明 掲載前に編集部と北条氏双方で問題を認識できず
講談社の主張に対し、新潮社もコメントを発表しています。 - 芥川賞候補「美しい顔」に講談社「盗用や剽窃などには一切あたりません」 ネットで全文公開へ
- Amazonオリジナルドラマのパクリ疑惑に共同プロデューサーが反省の弁 新潮社は関係を否定
「清水潔氏の著作『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』が原作なのではないか」という問い合わせに新潮社がきっぱり否定。 - 「穴になる」というコンセプトが酷似 人気沸騰中のゲーム「Hole.io」にインディーゲーム開発者から“アイデアを盗られた”と嘆きの声
「Donut County」と「Hole.io」のコンセプトが酷似している。 - 漫画『愛と誠』の紛失原画がまんだらけのオークションに流出 講談社「購入しないで」
当該の原画は400万円で落札。紛失分はほかにもあり、オークションや漫画専門店などで見かけたら編集部に連絡してほしいと呼びかけています。