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豪雨被害はほとんどないのにキャンセルが――「倉敷美観地区は元気」ハッシュタグで風評被害に対抗(1/2 ページ)
豪雨による被害はほとんどないのに観光客が減少……「普段どおりの美観地区を伝えてほしい」との呼びかけが。
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「普段通りの美観地区を伝えてください!」――岡山県倉敷市の観光名所「倉敷美観地区」が風評被害にハッシュタグ「#美観地区は元気だったよ」で対抗しています。
同市の真備地区は平成30年7月豪雨で大きな被害を受け、家屋が屋根まで水に浸かっている様子が報道されました。同じ市にある美観地区にはほとんど被害がなかったものの、風評被害が生まれており、観光客が減っているといいます。
それに対抗する取り組みを始めたのが、美観地区でゲストハウスやカフェを運営する企業「有鄰」。美観地区を訪れる客に、普段どおりに営業している様子を「#美観地区は元気だったよ」というハッシュタグとともにSNSで伝えてほしいと依頼するチラシを配り始めました。
「美観地区は倉敷だけでなく岡山を代表する観光地なので、風評被害は豪雨に加えさらなる打撃になってしまいます」――チラシには切実な思いが記されています。
美観地区の状況、風評被害に対する取り組みについて、有鄰の代表、犬養拓さんにお話を聞きました。
犬養さんによると、被害は有鄰が築100年の古民家で運営しているゲストハウス「有鄰庵」で雨漏りがした程度だったとのこと。豪雨災害後も美観地区自体はほぼ変わっておらず、変わったことはしいて言えば倉敷川の色がまだ濁っていること、観光客が減っていることぐらいだと話します。
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