小学1年生に出された国語の宿題が難問過ぎると話題になっています。これは国語史に残る珍問か……!
話題になっているのは漫画 『ぬるぬる平常高校』『月兎愛憎伝説かぐや』などの作品で知られる漫画家、栗原まれんど(@malend_k)さんが投稿した“息子の宿題”に関するツイート。
イラストを見て、指定の文字数に収まるように回答をするという問題です。例えば1問目は犬が“しっぽ”をフリフリする様子が描かれており、文字制限は3文字。2文字目には小さい文字(捨て仮名)が入ると示唆されていることから答えは「しっぽ」となります。
問題は次の2問目。ぼやーっとした黒い塊が描かれており、文字制限は4文字。3文字目が小さい文字(捨て仮名)になっていますが、あまりにもイラストが謎すぎて意味が分かりません。これには栗原さんも「このボヤボヤした塊は何!?」とビックリ。ツイートで「これは一体何!!?」と呼び掛けたところ、投稿から数日で1万8000件以上の“いいね”が寄せられたほか、420件を超えるリプライ(回答)が寄せられました。
黒い塊の正体として多かったのは「スモッグ」という回答。小学1年生の宿題にしてはなかなかの難易度ですが、確かに黒いぼやーっとした塊はスモッグにも見えます。また1問目が犬にちなんだ問題だったことから「おしっこ」という回答も目立ちました。
この他にも変わり種として、水中に潜っている姿と解釈した「ズゴック」、サバンナシマウマの亜種といわれる幻の動物「クアッガ」、大人の事情で塗りつぶすことになった(?)という「すまっぷ」などが寄せられていました。
ねとらぼ編集部ではより詳しい状況を知るために栗原さんを取材。最終的に回答がなんだったのかも教えてもらいました。
「実はこちらのプリント、計3日間に渡り同じ物が出続けました」
栗原さんによると、実はこのプリント、3日間にわたり同じものが出続けたとのこと。当初は4文字であるということ以外はノーヒントだったため、栗原さんは「あまぐも」が答えだろうとし、息子さんもそう回答したそうです。
ところが翌日になって同じプリントの回答欄に「3文字目は小さい文字(捨て仮名)」とのヒントが出たことで「あまぐもが答えではない」と気付いた栗原さん。「宿題を確認する度に謎の塊があるので、正直『またある! 何で? 何かもう怖い!』という気持ちでツイートをした」と振り返りました。
その後、ツイートをきっかけに同じ問題をより鮮明な解像度で持っている人が現れ、答えが「はらっぱ」だと判明。息子さんが通う学校ではあまりにも正解を出せる生徒がいなかったからか、最終的には回答欄に薄い文字で答えが書かれ、それを上からなぞるという問題に変化したそうです。
謎の黒い塊については、問題をコピーする過程ではらっぱのイラストが真っ黒につぶれてしまったことが原因で爆誕したとみられますが、このコピー濃淡問題については第3問にもしっかり影響。真っ黒の鉄板のようなものとマレット(ばち)が描かれた珍問となっています。なおこちらの答えは「もっきん」だったそうですが、「てっきん」と何が違うのかさっぱり分からない仕上がりで、新たな波紋を呼んでいます。
寄せられたリプライなどから栗原さんは最終的に、「本来問題集では『文字をなぞる → 大文字小文字 → ノーヒント』と難易度別に出題すべきであったところ、学校が何らかの事情で逆から順に出してしまったのかな? とも思います」と推察するコメント寄せてくれました。
簡単なようで世紀の難題レベルだったこの宿題、あなたは正解できましたか……?
画像提供:栗原まれんど(@malend_k)さん
(Kikka)
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