友人と会話していたときに“「楽しい」は伝染(うつ)る”と気付いたと気付いたエピソードを描いた漫画が反響を呼んでいます。作者は漫画家の阿東里枝(@tanimikitakane)さん。
それは友達のイラストレーター、ノリコポ(@noporico)さんと初めて作業イプ(漫画などの原稿をしながらスカイプで通話すること)をした日のことでした。通話状態のままお互い黙々と作業をしていたところ、ノリコポさんから「ん〜、ここどうしよ」「あらかわいいですねぇ〜」という独りごとが聞こえてきました。「作業中独りごと言うタイプなんやね」と言うと「私今何か喋ってた?」と、驚きの返答が。阿東さんはこのとき「やべー奴と知り合ってもうた」と思ったそうです。
けれど、なんだかその独りごとは楽しそうでした。ノリコポさんは「この色かなー。んー、違う!」「緑…、うん。緑いいですね〜」と、迷ったり決めたり、絵を描くことそのものをとても楽しでいるようです。そんな様子を通話越しに聞いて「なんだか楽しそうだな〜」と、阿東さんも楽しい気分に。そこでふと気付きます。「ここ最近あんなに楽しそうに描いたか?」
最近絵を描くときは苦しさを感じながら「こうしたら会議に通る」ということだけ考えて絵を描いていたのではないかと思えてきた阿東さん。対してノリコポさんは「お絵描き楽しー!」と、絵を描くことそのものを心の底から楽しんでいます。その姿を見ている阿東さんも楽しい気分に……それは漫画も同じではないだろうか、「楽しい」は伝染るのではないかと思い至ったのでした。
ノリコポさんは自分が忘れていた大事なものを持っている人かもしれないと思った阿東さん。ヤバい奴どころかすごい人かもしれないですね!
なお、その後は阿東さんの感動をぶち壊して、突然カニの踊り食い動画鑑賞会が始まりました。なぜ?
この漫画には読者から「僕も『どうすればデザインが通るか』ばかり考えてました」「お絵かきは楽しむのが一番」などの共感の声が届いています。仕事といっても、楽しむことを忘れないようにしたいですね!
作者の阿東さんは他に「机に向かってからテンション上げる方法」や、以前紹介した「他人の奢りで焼肉に行きたい気持ち」(関連記事)など、幅広いジャンルのエッセイ漫画をTwitterに投稿しています。
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休みすぎるおそれもありますが、その場合も切羽詰まって急ぐので、結果的には捗ることに?