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「本当に許せない」立ち上げたばかりのECサイトで商品情報が盗用 “なりすましECサイト”で被害

抜本的な解決は難しいようです。

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 両親がECサイトを立ち上げたら他のサイトで商品情報が無断転載されていた――。ECサイト出店に関わるトラブルがTwitterで注目されています。「本当にゆるせない」として注意を呼びかけるツイートは2万6000回以上RTされ、広く拡散されました。

 ツイートを投稿したのは文具(@BUN_BUK_BUUUUUN)さん。魚屋を経営しているという両親がECサイトを立ち上げましたが、1カ月もしないうちに商品写真・テキストなどの情報が無断使用されているサイトを発見し、ツイートしたそうです。


ECサイト (画像提供:文具さん)

ECサイト (画像提供:文具さん)

ECサイト (画像提供:文具さん)

 現在、問題のサイトにアクセスするとYahoo!へリダイレクトされる状態。サイトを見ることはできませんが、商品情報やサイトレイアウトも、他のサイトから盗用していたと見られています。また、運営会社情報を見るとゼビオホールディングスの役員一覧がそのまま転載されているもよう。ゼビオホールディングス側はこれについて「会社概要の情報を無断で使用している」として関係性を否定しています

 こうした既存のECサイトの商品情報や商号を無断でコピーしたサイトは「なりすましECサイト」と呼ばれ、消費者庁も“「粗悪品が送られてくる」「商品が届かない」といったトラブルに見舞われる”として注意喚起しています。また、消費者側だけでなく、情報を無断使用された店舗側にとっても信用低下のリスクがあります。



 文具さんの例では楽天市場への出店をきっかけに商品情報が転載されましたが、こういったケースは決して楽天市場に限った話ではなく、ECサイト全般で起こり得ます。楽天市場はこういった楽天を装ったサイトの一覧を公開している他、Yahoo!ショッピングでも「実在するストアをかたるサイト」として注意を呼びかけています。

 こうした詐欺を目的とした「なりすましECサイト」は最近始まったものではなく、2014年のトレンドマイクロセキュリティブログでも取り上げられ、2014年上半期だけで5600件確認されたことが明かされています。各社が注意を呼びかけ続け対策を講じてきた一方、現在もほぼ同様の手口が横行しており、抜本的な解決のめどは立っていないといえそうです。

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