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東京五輪のあおりで「2020インターハイ」が大ピンチ 全国各地の分散開催となり中止の危機も(2/2 ページ)

いまだ4つの競技開催地が決まっていません。

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いまだ4競技の開催地が決まらず

 2015年9月から19競技の開催地決めをスタートし、2016年12月をめどにぜんぶを決めようとするも決まらず、次は2018年3月をめどにするも決まらず……という苦難の中、どうにかあと体操(新体操のみ決定)、柔道、ボート、ボクシングの4競技を残すのみとなりましたが、逆に言うと、「あと2年の時点で、4競技もの開催地が決まっていない」のも事実。

 この4競技の開催地を決めるには、基金で自治体の負担を減らすことが必要なのですが、前述のとおり、基金はあまり集まっていません。そんな中で、高体連は部活動の顧問や生徒さんにお願いのチラシも送っています。

 「1人100円でも寄付していただければと言っています。そうすれば高体連の生徒さん約120万人いますから、1億2000万円になるので」と西塚さんは語りますが、額はなかなか増えません。「危機感が伝わっていないのかな、という気はします」。


TシャツやLINEスタンプも販売

 そんな中で高体連バスケット専門部が販売するTシャツや、マスコットキャラ「ウイニンくん」のLINEスタンプが販売中。これらを買うと、一部がインターハイの特別基金のほうに充当されます。



2020年インターハイ開催危機
こちらが「ウイニンくん」のLINEスタンプ。「高校生アスリートや応援する仲間たちが流す青春の汗と涙から生まれた」設定

「最悪中止になる可能性は、ゼロではない」

 お金は本当にギリギリ。もう少しなんとか集めないと、宣伝のポスターも貼れない状態と言います。実は五輪の選手村を開放して関東での宿泊場所を確保する案もありましたが、その期間にパラリンピック仕様に模様替えをする手間などもあり、断られました。

 基金が集まらないいま、西塚さんは語ります。「最悪中止になってしまう可能性? ゼロではありませんが、中止にしないのが大原則。残り4つの開催地が決まらないというのは、絶対に避けなくてはならない」

※画像は公式サイトより


辰井裕紀


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