8月10日からバンダイがカードダスとして、「ポプテピピッククソカードゲーム」の販売を開始しました(関連記事)「9割がクソ」から「7〜8割がクソ」といつの間にか微妙にうたい文句が改められたこのゲームですが、どれだけクソなのか実際にプレイしてみました。果たして神ゲーなのか、「2度とやらんわ」となるクソゲーなのか!?
この商品は、「トレーディングカードゲーム風のバラエティカードゲーム」で、「バトルの間、何が起こってもデザイナー及び発売元は責任を負いません。プレイヤーの自己責任でゲームを行ってください」とまで公式に書かれています。ただし、どんなにクソでも最低限トランプとして使える安心設計です。
まずは箱を開けて、中身をチェック! 箱の蓋裏部分に「ハイ、カミゲー」の文字が印刷されており、プレイ前から焼却炉に放り込みたくなります。逆側のフタ裏には、「ハイ、クソゲー」の文字も。
箱の中にはカード54枚(ジョーカー2枚)と、“クソ取扱説明書”が1枚入っています。“クソ取扱説明書”にはゲームのストーリーが書かれているのですが、「20XX年、世界はポプテピピックの炎に包まれた。人類は衰退し、唯一破壊を免れた竹書房のみが人類安息の地となった(後略)」とのこと。そうはならんやろ。
ゲームの概要は、「プレイヤーは竹書房の社員として、ポプテピピックのさまざまな登場人物や重要なシーンを再現し、この世界の覇権を握ることを目指します。他の全ての社員を駆逐し、見事覇権を握ったプレイヤーの勝利となります」とシンプルなルールを血なまぐさく表現。命知らずのデスゲームってやつでしょうか。
また、ゲームの終了は、「1人をのぞく全てのプレイヤーがゲームから脱落した時にゲームが終了し、そのプレイヤーの勝利となります。勝者は覇権を取ったと思い込むことで、ありとあらゆる欲望をかなえることができます(※自己責任)。もしゲームから全てのプレイヤーが脱落した場合、株式会社バンダイの勝利となります」とのこと。竹(書房)、キング(レコード)の次は(バン)ダイのやつらが調子乗ってきよったでぇ!
取りあえず、説明書を見ながら実際にカードゲームとして遊んでみました。本来は4人でやるものですが、今回は2人でやってみます。
遊んでみると、カードによってパワーが1しかないものから1万近いものまであったりと、数字のパワーバランスが小学生レベルで大変潔さを感じます。「覇権」のカードが発動した場合に至っては、パワーが5000兆にまでハイパーインフレするクソカードゲームぶり。
しかし、パワーが1しか無いカードは特定の状況で1万まで上昇するなどすさまじい力を発揮することがありますし、パワーが5000兆になっても一部のカードで打ち破れたりと、意外にもちゃんと勝負になります。まあ、どうにもならず一方的になぶり殺しになる展開も十分あり得るとは思いますが……。
また、場に出ている限り参加者全員「クソ」以外の言葉を発言した瞬間に脱落扱いになるカードなど、まさにクソカードゲームとしか言いようのないものも多数。初プレイでこのカードが出た場合、どうにかして場から排除しないとお互いルール確認すらできなくなり真剣につらいです。
カードのデザインとチョイスは意外なほど良好で、マニアック過ぎる「煮」や「竹書房彦麻呂」「サムーい」など実にツボを抑えたカードがすごく無駄に美しく印刷されています。デザイン目当てで買うのも真剣にアリでしょう。
そしてもちろん、「ヘルシェイク矢野」と「マグマミキサー村田」のカードもあります。状況次第では、「マグマミキサー村田がヘルシェイク矢野のことを攻撃するも『ごめんヘルシェイク矢野のこと考えてた』が発動し手札に戻るヘルシェイク矢野」というビッグ武道館でヘルがシェイクされそうな状況が生まれることも。
自分で手札を作るタイプのトレーディングカードゲームではなく、あらかじめ用意されたカードを配って遊ぶため、真剣に勝負するというよりもワイワイ遊ぶパーティーゲーム的なカードとなっています。「ポプテピピックデザインのトランプのおまけにカードゲームがついてくる」ぐらいの感覚で買っても良いでしょう。
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