「ギリシャの小さな島で猫たちのお世話をしてくれる人を募集。住居・水道光熱費タダ。お給料も出ます」――Facebookに投稿された求人が話題です。CNNによると世界各地から問い合わせが殺到しており、SNSには「日本からでも応募したい」という声が寄せられています。
募集をしているのは、ギリシャの小さな島、シロス島にある猫の保護施設「God's Little People Cat Rescue(ゴッズ・リトル・ピープル・キャット・レスキュー)」。代表者であるJoan R. Bowell(ジョアン・ボーエル)さんが留守にする期間中、55匹の猫たちへのエサやりや投薬、お掃除などのお世話をするスタッフを募集しているんだそうです。55匹の猫に囲まれて暮らすという、その環境だけでも飛び込みたい案件ですが、注目されているのは待遇の良さ。「エーゲ海が見える、小さな庭付き一軒家に住み込み」「住居費・水道光熱費タダ」「車貸与」「毎日の勤務時間はおよそ4時間」「お給料あり」と、「これ、何かの詐欺じゃないよね……?」と疑ってしまうほどの条件が並びます。
ちなみに採用の条件は、「正直な人」「猫たちに愛を注ぎ、注意深くお世話ができること」「(猫たちを病院に連れていくために)マニュアル車を運転できること」「動物看護師の資格があればボーナスあり」などなど。責任感や頼りがいがある人を求めていることから、「45歳以上の人が最も適している」との記載も。もちろん、保護施設なので楽しいことばかりではありません。「時には重い病気にかかってしまった猫に直面したり、安楽死を選択せざるを得ないこともある」とも記されています。
お給料の額については明記されていないものの、多くの猫に囲まれながらエーゲ海を臨む島に滞在できるなんて、「こちらが滞在費を支払う必要があるのでは?」と思ってしまうほど。Facebookの投稿は、8月20日現在で3万3000件シェアされており、大量の申し入れが届いているそうです。ちなみに代表のジョアン・ボーエルさんは、水彩画を描くアーティストという側面も。「応募は難しいけれど、何か保護猫たちのサポートができれば」という方は、ジョアン・ボーエルさんの作品を購入して、保護施設の運営費をサポートするという方法もあるようです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- かくまってくれニャ! パトカーに飛び込んだ迷い猫、米警察の呼びかけで無事引き取り手見つかる
しばらく警察で保護されていたところ、新たな飼い主へ引き取られました。よかったねえ。 - 大学の“猫サークル”ってどんなとこ? エサやりだけじゃない猫助け、京大ねこサークルのメンバーに聞いてみた
近隣住民や職員と一緒に、エサやりや避妊・去勢手術などに取り組んでいます。 - 認知症になった母親と家族を救った子猫の漫画が話題に 「涙が止まらない」「心に響きました」の声
だれにでも起こりうる変化と悩みが描かれています。 - 「うちの子そちらにいませんかニャ?」 捨てられた子猫たちを保護したら母猫が迎えに来たよ
うちの子たずねて丸一晩。 - どこかまだ距離がある激おこ状態の保護猫さん “ちゅ〜る”を前にコロっと態度を変え「よし、いただこう」
ちゅ〜るの威力すごい。