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なぜ「新宿の夏フェス」がこんなにアツいのか? 「新宿三井ビルのど自慢」の魅力とは(2/2 ページ)

のど自慢が終わると夏も終わるんだなって思うんです。

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採点が本気すぎる

 三井ビルのど自慢は毎年外部から審査員を呼んでいます。しかも、音楽プロデューサーやテレビの歌番組を作っているという、完全プロやんけ! という人を呼んでいるのです。審査員はこのイベントの趣旨を分かっているので、単に歌だけではなく、会社全体で盛り上げているかなどを総合的に判断して採点しています。そういう意味ではいろいろと本気すぎますよね。ちなみに、ここ最近はレベルが上がってきているので、0.1点の差で決勝に残らなかったというところも多いそうです。どんだけハイクオリティーなんだよ……。

選曲の時代ごった煮感がいい

 サラリーマンが多い土地柄ということもあって、のど自慢の選曲がやたらと昭和チックであることにも注目したいところです。キャンディーズ、中森明菜、西城秀樹、坂本冬美……。今年はなぜか「野球小僧」も歌われるという、昭和どストライクな選曲もありつつ、GReeeeN、RADWINPS、スキマスイッチなどの新しい曲もあり。「西新宿の夏フェス」とはよく言ったもので、まさにごった煮な感じが夏フェスに近いものがあります。そしてもっと親しみやすい感じで中年にも優しいフェスというかそんな感じがします。

客席は悲喜こもごも

 客席には椅子やテーブルがありますが、こちらはテナント企業に勤務している人専用になっています。一般人はつつましく階段状のところ(通行止めになっている部分があるのでそのあたり)や階上から見る形です。今回椅子テーブル席の近くで見ることも多かったのですが、普通にパソコン広げて仕事しつつ見ている人がいました。ここでも仕事か……と思って、若干切なくなりましたが、それも仕事ですしなんて思いつつ。


画像 今年は応援グッズとして音の鳴るビニール棒をいただきました。去年はそんなのなかった気がするんだけど。

こっそり業界人も注目している

 本来はクローズドなものなはずなのに、ここまで盛り上がってきているのは、業界人がこっそり盛り上げているというのもあるのかもしれません。実は今年の大会は、長年ファンを公言しているライターさんが立て続けにラジオ番組に出演し、このイベントの魅力を伝えていました。

参加企業同士の交流が超深まっている

 のど自慢大会は、ステージ左側から出て、右側からはける形になっています。前方は応援団スペースになっていて、終わったら右側に移動するような導線です。そのステージ右手奥に、今年は写真撮影のための看板が立っていました。

 今までもその場所で写真撮影をやっていた企業が多く、演目が終わった後に出演者同士が撮影をしたり話をしたり、終わった後に応援団が観客に対してハイタッチをしたり……という光景が見られ、交流イベントとしていい効果になっているのだなと思いました。その場所にあらためて看板を付けた! とファンとしては胸熱に……。


画像 撮影スポット

結論:現地に行ってみろ

 結局いろいろと述べましたが、まずは現地に行ってみろ、と断言したいです。決勝はねとらぼ編集部の何人かも最後に駆け付けましたが、みな「あれはすごい」としか言えなくて、語彙が消失しました……。

 ネット上で盛り上がっていると、配信したらいいのに、という事も毎年言われますが、あくまでもこれはテナント企業同士の交流イベントだし、あの「あったかい雰囲気」だったり、その場の熱量は、画面の中では感じられないものだと思っています。そして、私たち一般人は、テナント企業の方々の邪魔にならない程度につつましく、でも盛り上げるときは盛り上げて楽しむ、ということに尽きるかなと思っています。そして、これからも三井ビルのど自慢が続くよう、マナーを守って見ていきたいと思っています。

あまにょん

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