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Googleは8月31日、新たな詐欺広告への対策として、「第三者によるテクニカルサポートを装った広告」を世界的に制限すると発表しました。具体的な言及はありませんが、恐らくGoogleなどを装い「ウイルスが検出されました」などの警告メッセージを表示し、アプリのダウンロードを促す広告を指しているものと思われます。
Googleは以前から、消費者金融など特定の分野で詐欺広告が増えた場合には、カテゴリーごと広告を制限するなどの対応をとってきており、今回の措置もその一環。また向こう数カ月をめどに、正当な広告だけが利用者に届けられるように検証プログラムも公開するとしています。「これらの努力だけでは全ての悪意ある広告を止めることはできないが、今後はもっと難しくなる。引き続きネットワーク広告を安全な場所にするためにリソースを提供していく」(Googleの公式ブログより)。
Googleを装った不正広告といえば、7〜8月ごろにかけ多発していた「おめでとうございます!」「Googleをお使いのあなた!」などの当選詐欺ページへ強制遷移させる広告が記憶に新しいところ。これについては現在も効果的な対応はなく、8月24日にははてなが、原因となっていた広告事業者の広告配信停止を発表するなど、不正広告はインターネット全体にとって大きな問題になってきています。
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