銀座にあるBookCafe&Bar十誡(@zikkai)がTwitterに投稿したモクテル(ノンアルコールカクテル)「ケンタウル祭の夜に〜銀河鉄道の夜〜」が星空のように美しいと話題です。このカクテル、ただ夜空に星が浮かんでいるようにキラキラしているだけではなく、「銀河鉄道の夜」に出てくる“蝎の火”のように赤く変化していく様子も楽しめるんです。
「ケンタウル祭の夜に〜銀河鉄道の夜〜」は9月限定で提供されているモクテル。宮沢賢治作の「銀河鉄道の夜」をイメージしており、夜空に浮かぶ星のように青いバタフライピー(蝶豆)のハーブティーの中に金箔が散りばめられています。ところがこのハーブティーに自家製ラベンダーレモネードをゆっくり加えて混ぜると、カップの底からだんだんと赤く変化していきます。
星空に見立てた青いハーブティーが、だんだんと赤くなっていく様子は、「銀河鉄道の夜」でケンタウル祭の夜にジョバンニとカムパネルラが蝎の火を見ていたシーンをほうふつとさせます。1杯のモクテルの中に物語が閉じ込めらていて、とてもステキです。
このモクテルについて、Bar十誡に聞いてみました。
―― どうやってこのモクテルを思いついたのでしょうか?
Bar十誡 濃く淹れたバタフライピーが宇宙を切り取ったような美しい青色だったため、宮沢賢治モクテルに採用いたしました。
また底から燃えるように色が変わることから、物語中の蠍の火が燃える印象的なシーンが浮かびこのモクテルが完成いたしました。
―― このモクテルはなぜ途中から赤く染まるのでしょうか?
Bar十誡 自家製ラベンダーレモネードを加えています(バタフライピーは酸で赤く色が変化する特性がございます)。
―― お値段はいくらでしょうか?
Bar十誡 星の欠片をイメージした蛍光石のお土産つきで1800円になります。
―― サイトでは「9月の文豪モクテル」とされていましたが、来月以降の提供はないのでしょうか?
Bar十誡 大変ご好評いただいているため、定番化も検討しております。
カクテルの味はベースに使っているバタフライピーがほとんど無味無臭のため、ラベンダーレモネードを入れることでハーバルレモネードとして楽しめるそうです。
動画を見た人からは「星屑がきれい」「宇宙みたい」「飲むのがもったいない」などの称賛の声が、国内だけではなく海外からも届いています。見た目の美しさを堪能して、作品のことを思い浮かべながら飲むのも楽しいかもしれないですね。
Bar十誡では他にも「星めぐり〜銀河鉄道の夜〜」「銀河遊泳〜銀河鉄道の夜〜」というモクテルを9月のカフェタイム限定で提供しています。また、夜のバータイムでは泉鏡花の作品をイメージしたカクテルを9月限定で提供しています。毎月異なる文豪をイメージしたモクテルやカクテルを提供しているようなので、いつ行ってもステキな飲み物に出会えそうです。
メニューの詳細や予約方法はお店のWebサイトに掲載されています。なお、18歳未満の方の入店はできません。
画像提供:BookCafe&Bar十誡(@zikkai)
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