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魚を食べるカマキリの姿を確認したという報告が、昆虫情報サイト「Journal of Orthoptera Research」に掲載されています。
報告があったのはインドのカルナータカ州にある屋上庭園。地面から約5メートルの高さに約15の鉢(人工池)が並べられ、約40匹の魚が泳いでいる場所です。
カマキリが観察されたのは2017年3月7日〜11日の日没後(18時30分〜24時30分)。水面に浮かぶスイレンなどの葉を利用して魚に近づき、5日間で9匹のグッピーを捉えたとしています。
この報告で注目したい点は3つあります。1つはカマキリが捕食するペース。5日で9匹というのは、この池の生態系に影響を及ぼしかねないスピードです。
2つ目はカマキリの眼の働きに関する発見。これまで日光の下が適していると思われてきましたが、日没後の暗さの中で水中にいる(屈折がある)生物を捉えられることが確認できたのです。
3つ目は、カマキリが魚の捕食を繰り返していること。5日連続で同じ行動を起こすということはカマキリに学習能力がある可能性を示しています。
面白いと思ったのはカマキリが魚を食べる方向。水族館で見る海獣はヒレなどが引っ掛からないように頭から魚を食べますが、カマキリは9例のうち7例は尾から食べたとのこと。魚を丸のみにする海獣と、かみ付いて食べるカマキリの違いなのかもしれません。
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