野球観戦の満足度は“座席の当たり外れ”に左右される……行かない人にはわからないけれど、球場での観戦を趣味とする人にとってはあるあるな話を解説する漫画が話題となっています。
漫画の作者は出内テツオ(@675pixel)さん。野球をこよなく愛し、Twitterでは野球ネタの漫画やイラストを多数公開しているほか、球場での野球観戦を勧める作品なども発表しています。
出内さんによると、“座席の当たり外れ”は場所ではなく、周りの人によって決まるそうです。ハズレの席の例としては、選手に対して暴言をがなり立てる「暴言ヤジおじさん」、推しの選手が出てくると、後ろを気にもせずタオルなどを広げる「視線妨害お姉さん」など、周りに迷惑をかける人が挙げられています。
それでは、どのような人が近くにいれば当たりの席と言えるのか。出内さんの主観として、例えば「ビール片手に休日を満喫しているらしき、大声で選手を褒めて応援するようなおじさん」が大当たり、とのことです。
漫画は「お互いに気持ちよく観戦できるよう、ルールを守って楽しく観戦しようね」というコメントで締めくくられています。
Twitterでは「ものすごく共感できます、暴言やヤジはちょっと……」「酔ったおじさんが隣の席にいると安心です」「阪神ファンは知り合いじゃなくてもハイタッチしまくりですよ」など、漫画への共感の声が数多く寄せられていました。
出内さんによると、暴言ヤジについては「球場はそういう場所だから」といった反応もあったそうです。これについて、出内さん自身「ヤジが飛び交う物騒な野球場の雰囲気」に引かれて野球が好きになった部分はあるとして、ヤジを根絶したいわけでも、全否定しているわけでもないと編集部に語ってくれました。しかし「ヤジ」と「センスのないただの暴言」は全く別物であり、「殺す」「死ね」のような言葉を球場だから使ってもいいというわけではないともコメントしています。
「もし選手が耳にしたらどう思うか、周りの人は暴言を叫んでいる人が近くにいたらどう思うか、その中にその選手のファンがいたらどう思うか、もう少し考えていただければと思います」と出内さん。みんなが好きなチームを楽しく応援できるように、お互いにちょっとずつ気遣いができたらいいなとも話しています。
これは野球観戦に限らず、スポーツ観戦やライブ、イベントなど、さまざまな場面に当てはまる内容と言えるでしょう。みんなが好きなものを気持ちよく楽しめるよう、お互いへの配慮を心がけたいものです。
画像提供:出内テツオ(@675pixel)さん
(たけしな竜美)
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