オタク仲間の友人を亡くした出内テツオ(@675pixel)さんの教訓漫画が悲しくも温かいと話題です。
出内さんはリプライ欄にて「本当にご家族の悲しみは計り知れないものだと思います」と友人の死を悼みつつ、漫画化の許可をくださったご家族の「面白おかしく記憶に残ってくれれば」という言葉を受けて描いた備忘録的な意味もあると話しています。
さて、登場人物の紹介からスタートする今回の漫画。出内さん、友人Sさん、そして亡くなった友人Aさん。Aさんの突然すぎる死を受け止めきれないまま、出内さんとSさんはAさんの地元へ向かい、お葬式に参列することになりました。
斎場に到着した出内さんは、Aさんのお顔を見て亡くなった実感が湧いてきたと言います。棺おけで眠るAさんのまわりには生前Aさんが好きだった推しのグッズがたくさん。ご家族の理解と温かい気遣いに、悲しい気持ちもほんの少しだけ和らぎます。「Aちゃんの好きな物たくさん詰めたら痛棺おけになっちゃった」と冗談めかして話しながら登場したのはAさんのお母さん。これならAさんも寂しくありませんね!
「実はね、これ足元の方にAが描いたエロ漫画入れてあってね」。お、お母さん……! 「ひつぎに入れる前にねおばあちゃんにも表紙だけ見せようとしたらガッツリ読まれちゃって」「在庫あるから、もし良かったら1冊ずつどうぞ」。本人の死後にさらされていくAさん作のエロ漫画。お母さんもおばあちゃんも一切引いていないのが救いですが、友人のお葬式で「オタクは身辺整理を定期的にしたほうがいい」という教訓を得ることになった出内さんは少々複雑な心境だったかもしれません。
ちなみにその後はAさんの黒歴史と一緒に、出内さん・Sさんの学生時代の黒歴史が大量に発掘されたそうです。幸いAさんのご家族は寛大に受け入れてくれる方々でしたが、思わぬ形で自分の過去の作品や黒歴史が人の目に触れることもあるので、心配な方は日頃から片付けをしておくと安心ですね。
漫画を読んだ方からは「ご親族の愛を感じました」「変な言い方ですが、とても良い供養だと思います」「最後の時を笑って送れる環境ってうらやましい」などご家族の気遣いを肯定する声が多く集まっている一方で、「自分も家族に知られてまずいものは処分しておこう」など、早速教訓にしようとする人もいました。
(ひーこ)
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