プリンセス駅伝で負傷選手が“四つん這い”走行、岩谷産業が見解 監督が棄権を要請するも運営側が続行
岩谷産業の飯田怜選手が走行中に骨折し、200メートル以上を両手両足着きながら前進してタスキをつないだ。ネットでは賛否両論呼んでいる。
10月21日に開催されたプリンセス駅伝において、2区を走った岩谷産業の飯田怜選手が右足を骨折し、次の中継地点まで200メートル以上を両手両膝を着きながら前進した一件について、22日に岩谷産業が見解を発表しました。
アクシデント発生後、監督の廣瀬永和さんは即刻棄権を運営側に申し入れたものの、「選手の意思を尊重する」という理由から最後まで競技は続行されたと説明。運営側の対応に遺憾を示しながら、改善を求めています。
同大会において飯田選手は、走行中のアクシデントで骨折。3区の選手へタスキをつなぐため、いわゆる“四つん這い”の状態で200メートル以上を前進、膝からは出血も見られました。ネットではその闘志に対し「感動した」「かっこいい」と称賛を送る一方で、「なぜ周りは止めなかった」「そこはドクターストップだろ」と危険な状態で走行させたことを批判する声もあがり、賛否両論が巻き起こっていました。
岩谷産業の発表によると、大会では監督車による伴走が認められておらず、廣瀬監督は監督控室からテレビ中継モニターで指揮を執っていたそうです。アクシデントの発生を確認した後は運営側に電話で即刻棄権の旨を伝え、その後も再度棄権を要請しましたが、運営側は選手の「タスキをつなぎたい」という意思を尊重。最後まで飯田選手の競技が続行されたと説明しています。
岩谷産業は「大会運営側の事情は分かりませんが」と踏まえつつ、「この事実については、当社として誠に遺憾であり、こうした事態の再発がないよう大会運営の改善を願う次第です」とコメント。飯田選手の復帰には3〜4カ月掛かる見込みで、回復のために全面的にサポートしていくとしています。
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