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首都圏で風しんの感染が拡大していることを受けて、アメリカの疾病対策センター(CDC)が、感染のおそれがある妊娠中の女性に日本への渡航を自粛するよう勧告しました。
風しんはウイルスによって引き起こされる発疹性感染症で、免疫がない集団において、1人の患者から5〜7人にうつす強い感染力があります。免疫が不十分な妊娠20週ごろまでの女性が感染した場合、目や心臓などに障害を持つ子どもが出生する可能性もあり、特に注意が必要です。
妊娠中は予防接種が受けられないため、日本でも厚生労働省が、抗体を持たない(あるいは抗体価の低い)妊婦に可能な限り流行地域での外出や人混みを避けるよう指導しています。
東京、神奈川、千葉、埼玉で風しんの発症報告が相次いでいることから、CDCは日本の警戒レベルを3段階のうち2番目の「勧告」に引き上げ。日本への渡航予定者には予防接種を推奨し、特に妊婦には風しんの流行が収まるまで渡航しないよう呼びかけています。
(沓澤真二)
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