新天皇の即位に伴い、2019年のゴールデンウイークは10連休になる――? そんな報道が先日、ネット上で大きな注目を集めました。現時点では正式決定ではなく検討中とのことですが、「サービス業は逆に休めない」「カレンダーや手帳業界などは急な対応を迫られる」など、不満の声も挙がっているようです。
手放しで喜ぶ人がいる一方で、むしろうれしくないという人も多い今回の「10連休」問題。Twitterのツイート分析サービスを使って、ネット上の反応を拾ってみました。
発表直後から多くの反応が
10連休の構想が明らかになったのは、天皇陛下の退位に向け設置された「式典委員会」の初会合(10月12日)。グラフを見ると、12日の発表直後からツイート数が大幅に増加していることが分かります。
翌13日以降からは徐々にツイートが減り、1週間後にはほぼ収まりましたが、正式決定すれば来年のGW開始日である「2019年4月27日」には再び多くの10連休ツイートが見られることになるでしょう。
反応はポジティブ? ネガティブ?
次に、ツイートの内容を分析するツールでポジティブな反応/ネガティブな反応の比率を計測してみました。全体では、ポジティブが57.5%、ネガティブが42.5%と、拮抗しながらもポジティブがやや多いという結果に(「中立」判定のツイートを除いた数値)。
しかし、多くの「RT(リツイート)」数や「いいね」数を集めた注目ツイートに限ってみると、そのほとんどがネガティブな意見であることに気づきます。
注目ツイートでは、「長期連休を喜ぶことのできる一部の人々」と、医療従事者やサービス業、非正規雇用者などの「割りを食う、連休を喜べない人々」の対比を描くものが目立ちました。
ポジティブな「旅行」「行ける」、ネガティブな「非正規雇用」「収入」
ツイート内で使われた言葉を見てみると、ポジティブの方では「旅行」「行ける」「嬉しい」など、ネガティブの方では「非正規雇用」「収入」「忙しい」などの単語が並びました。
また、「サービス業」「仕事」「休む」などの言葉は、ポジティブとネガティブの両方に多く使われていました。個人の置かれている環境(働いているか否か、業界、休みの取りやすさなど)によって、反応の賛否が分かれているらしいことが見て取れます。
まとめ
今回の分析では、
- 全体ではポジティブなツイートの方がやや多い
- しかし、注目を集めたツイートはほぼネガティブな内容のもの
- 個人の置かれている環境でポジティブ/ネガティブ反応が決まる
という結果が得られました。
これまで最長だった5連休を大きく上回り、正式決定すれば過去最長となる10連休。あなたの意見はポジティブ/ネガティブ、どちらですか?
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