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日本人の多くが悩まされている、肩こり。ご多分に漏れず、筆者も肩こりに悩まされているうちの一人です。
さて、この肩こり。実は悩まされているのは日本人だけで、外国人は肩がこらないという話があるのです。なんてこった、日本に生まれたばっかりに、こんなにもつらい肩こりに悩まされなければいけないなんて! どこか違う国に生まれたかった……!
「肩がこる」を表す英語がない
……などという事実はもちろんありません。外国人でも肩はこります。
では何が言いたいのかというと、日本と外国とでは、同じ症状でも表現が違うのです。
「肩こり」を英語で表すと“stiff neck”、すなわち「首がかたい」となります。つまり英語圏では、あの不快感を、肩ではなく首の症状と捉えているのです。
夏目漱石が「肩こり」を広めた?
ところで、「肩がこる」はかの文豪・夏目漱石の造語だという説がまことしやかに流れています。
しかし実際には、漱石以前にも「肩がこる」という表現は使われており、この説は残念ながらウソ、と言わざるを得ません。
ただし、「肩がこる」という表現が漱石によって広められ、あの不快感は肩の症状だ、と日本人が認識したのは事実だと思われます。言葉によって、現象が規定されるのは面白いですね。
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