「ロードスター」「GT-R」「シーマ現象」……時代を席巻した名車で平成を感じてきた(1/3 ページ)
メジャーからマイナーまで、往年のファンを歓喜させる車種続々、熱かった!
昔流行した音楽を聴くと「あの頃の記憶」がブワッとよみがえったりします。クルマを見てもそれと似た感覚がありませんか?
クルマは、その当時の日本や世界の技術力や経済環境などを示す他に、個人の生活、流行、世論、思い出なども刻み込んだ「時代を映す鏡」だったりします。当時に比べると圧倒的に便利で高性能ながらも、時にはせわしないデジタルモノが当たり前の現在、そして平成時代の終わりが近づいている今、「あの頃は良かった」……だなんて、時にはアナログなものでノスタルジーを感じたくもなります。
そんな希望を満たしてくれたイベント「東京モーターフェス2018」が、去る2018年10月6日から8日にかけて行われました。2018年は平成最後の開催とあって、「平成振り返り系」の催しとして「バック to the バブル!」と「平成の名車体験」のコーナーが輝いていました。一時代を築いた平成の名車、じっくり見ていきましょう。
ザ・日本の高級車 トヨタ「クラウン」
初めに目に入ったのは、トヨタ自動車の「クラウン」。今回展示されているモデルは1987年(昭和62年)に登場した8代目です。車体の振動を抑える「エアサスペンション」や、CD-ROMに地図を収録していたという「CDインフォメーション」やナビゲーションも含む統合情報表示機能「エレクトロマルチビジョン」などの先端装備が、昭和後期から平成初期に既にあったそうです。
どっしりと威厳のある外観、ふかふかと座り心地の良さそうなシート、さらには当時最新鋭の装備があるなどその車名にふさわしい迫力が今でもあります。
現代も通用する(と思う)かわいいデザイン 日産「Beー1」
続いて紹介するのが1987年に登場した日産自動車「Beー1」。丸っこくてかわいらしいデザインから、女性を中心に人気でした。当初は1万台のみの限定生産を予定するも予約が殺到したことから、やむなく抽選で購入者を決めるまでの事態になった車種だったそうです。
その後、屋根が開く「Beー1 キャンバストップ」というバリエーションも追加され、こちらも人気となりました。そして、このBeー1を中心にレトロ風デザインでオシャレなスタイルのクルマとして「パイクカー」というカテゴリーが流行しました。Be-1のほか、パオとフィガロが相当します。生産終了は1988年でした。
ダーツの掛け声でもおなじみ 三菱自動車「パジェロ」
三菱自動車の「パジェロ」は、四輪駆動の傑作車。世界で最も過酷と言われるモータースポーツ「パリ-ダカール・ラリー」にて何度も優勝を成し遂げつつ、当時のブームをけん引したファンの多い車種です。
また、クルマ好きではない人でも、かつてのテレビ番組「関口宏の東京フレンドパーク」の“あの掛け声”はご存じかもしれません。番組の最後でダーツを投げてプレゼントを獲得する盛り上がりの場面、そこでの目玉高額商品がパジェロでした。「パジェロ! パジェロ!」……この掛け声も一緒に思い出してしまいました。
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