全てはここから始まった 欅坂46「サイレントマジョリティー」MV撮影地、渋谷でたどる21人の足跡:ロケ地探訪(1/3 ページ)
「サイレントマジョリティー」から『21人の未完成』まで渋谷のロケ地を一挙紹介。
ミュージックビデオ(MV)やドラマの撮影地を紹介する「ロケ地探訪」。第3回目となる今回は欅坂46のデビュー曲「サイレントマジョリティー」のMVが撮影された渋谷周辺を巡り、21人で駆け抜けた3年間を振り返ります。
2016年4月6日にリリースされた欅坂46のファーストシングル「サイレントマジョリティー」。“乃木坂46の姉妹グループ誕生”と大きな注目を集めたデビュー曲は、女性アーティストのデビューシングル初週売り上げ歴代1位を記録し、グループを代表する一曲となった他、2018年6月24日にはYouTubeでの再生回数が1億回が突破するなど今なお根強い人気を誇っています。
幻のロケ地(0分00秒〜0分36秒/2分20秒〜2分26秒/2分29秒〜2分32秒/2分34秒〜2分36秒、2分43秒〜2分48秒、2分52秒〜2分56秒、3分04秒〜3分56秒/4分19秒〜4分23秒)
MVは全編を通して東京都内で撮影されています。ファーストカットは江東区豊洲と有明を結ぶ「富士見橋」を自転車で疾走する小林由依さんの姿で、その後は渋谷の旧東急東横線渋谷駅ホーム・線路跡地の工事現場で凛々しいポージングを決めるメンバー20人が映し出されます。
当初、安全面への配慮から許可が出なかったという工事現場での撮影ですが、スタッフの熱意と偶然操業日に空きがでたことから東急電鉄は最終的に撮影を許可。MV公開時は「いつかまたこの場所で、進化し続けている彼女たちと再会できることを楽しみにしています」とコメントしていました。そしてその言葉通り、2018年に工事現場跡地で開業した大規模複合施設「渋谷ストリーム」のオープンイベントにはキャプテンの菅井友香さんが出席してテープカットを行った他、併設されている「渋谷ストリーム ホール」のこけら落としは欅坂46が担当しました。
14歳の平手友梨奈が踊るダンススタジオ(0分20秒/2分08秒/2分17秒〜2分19秒/2分27秒/2分33秒/2分36秒〜2分37秒、2分38秒〜2分40秒、2分49秒〜2分51秒)
センターの大役を務めたのは当時14歳だった平手友梨奈さん。あどけなさが残りつつも、真っすぐな瞳でカメラを見据える様や、キレのあるダンスで注目を集めました。
そんな彼女が一人レッスン着でダンスを練習するシーンが撮影されたのは、都内にあるスタジオ。撮影スタジオやダンススタジオとしても使用されており、しっくいの白壁が印象的です。
足だけが写っているのは尾関梨香(2分28秒)
MV公開と同時に「誰の足?」と話題になったのは、2番のサビで大写しになる足のカット。MV解禁日のメンバーブログや後に発売されたファーストアルバム「真っ白なものは汚したくなる」 Type-Bの特典映像「THE MAKING OF サイレントマジョリティー」によって、尾関梨香さんだと判明しました。
これが撮影されたのは、渋谷川にかかる「稲荷橋」。再開発に伴って2018年の夏に整備が行われたため、当時の状況とは少し様子が変わっています。なお特典映像によると、このカットでは尾関さんの隣に渡邉理佐さん、その隣に土生瑞穂さんが並んでおり3人でダンスしていたようです。
カラフルな電飾の前でダンスするのは尾関梨香と土生瑞穂(2分34秒)
レインボーに輝く電飾の前でダンスするのは尾関さんと土生さん。西武渋谷店前をシンボリックに彩る電飾が目にも鮮やかですが、このシーンもメンバーの腰から下がメインで撮影されました。
渋谷駅のホームで踊る菅井友香・守屋茜・志田愛佳(2分37秒)
山手線渋谷駅品川方面のホームでサビ部分のダンスをしているのは菅井さん、守屋茜さん、志田愛佳さんの3人。当時の菅井さんのブログには「人がいる中で踊るのは、変な目で見られて緊張しました!!」との思い出がつづられており、初々しさが感じられます。
実は最も捜索に苦労したのがこの山手線2番ホームでした。というのも撮影地自体はすぐに特定できましたが、どう見ても駅の外側から撮影しているこのポイントを、どこから狙えば同じ画角で撮影可能なのかが分からなかったのです。
MV公開当時は周辺が工事中で立ち入れないところも多く、半ば諦めの心境でしたが、2018年に渋谷ストリームが開業したことで事態は一変。検証の末に渋谷ストリームの2階部分に設けられた外階段から山手線ホーム側を見ると似た画角で撮影できることが分かりました。苦節3年、やっと出会えた画角に思わずガッツポーズが出ました。
欅坂46の物語、始まりの場所(3分57秒〜4分18秒)
壮大なMVの最後を締めくくるのは坂道をバックに20人が整列する印象的なカット。渋谷区にある「さくら通り」で撮影されました。
緊張感のある表情で一列に並ぶ彼女たちは、どんな思いを胸に“欅坂46”という坂道を上りはじめたのでしょうか。
ジャケット写真ロケ地
今回は4タイプあるジャケット写真の撮影地もご紹介します。全ての撮影地になっているのは渋谷川。現在は大規模開発や渋谷ストリームの開業で川の整備が行われていますが、撮影当時にはあまりきれいな川とはいえない状況でした。
渋谷ストリーム開業イベントで菅井さんは当時を「渋谷川でジャケット写真を撮る際に長ぐつを履いて(川の中へ入ったので)、みんなでキャーッと言い合っていました」と振り返っており、このときの様子は公式サイトのオフィシャルレポートでも確認することができます。
番外編:渋谷で感じられる欅坂46の足跡
渋谷駅
欅坂46にとても縁のある街、渋谷には、この他にも欅坂46が感じられる場所がたくさんあります。例えばファーストアルバム「真っ白なものは汚したくなる」のアーティスト写真が撮影されたのは渋谷駅(東急東横線・東京メトロ副都心線)の地下4階の吹き抜け前です。
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