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プラダのキャラクターに「黒人差別」と指摘 → ディスプレイから撤去へ

プラダによる「プラダマリア」の一部の外見が黒人差別だと批判の声が上がっています。

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 ファッションブランド「プラダ」のキャラクターが黒人差別だとSNSで批判の声が上がっています。これを受けプラダは、該当の製品を流通と店頭から取り下げ、Twitterで声明を発表しました




 批判の対象となったのは、プラダの“不思議な生き物”として紹介される「Pradamalia(プラダマリア)」のラインアップの一部。全部で7種類のキャラクターがおり、それぞれ特徴的な外見で、アクセサリーなどの小物として販売されていました。今回問題となったのはそのうちの1つ「Otto(オット)」で、公式には「猿のキャラクター」とされていますが、ブラウンの体色や、赤く大きな唇などが黒人を想起させたようです。



 プラダは批判を受け、「彼らは想像上の生き物であり、現実の世界を意識したものではなく、もちろんブラックフェイスでもない」と、差別の意図はなかったとTwitterでコメント。またプラダグループは「人種差別主義と人種差別的なイメージを忌み嫌う」として、問題となったキャラクターの製品を撤去することを続けて発表しました。




 海外の報道によると、ニューヨークで活動する弁護士・Chinyere Ezie氏がプラダの店頭で目撃し、「怒りで震えている」とハッシュタグの「#stopblackface」を付けてFacebookに投稿したことから批判が広がったとのこと。また他にもアーティストのTalib Kweli氏がInstagramで「製品よりも説明の方がショッキングだ」と、公式サイトに書かれている「1世紀以上にわたり継承されてきたプラダのDNAの研究」の成果だとするプラダマリアの、“プラダのDNA”とは何を意味するのかと疑問を投げかけています。




 ちなみに11月にはファッションブランド「Dolce & Gabbana」が投稿した中国人女性が出演するプロモーション動画が、人種差別的だとして「失礼だ」と炎上。その後の発言などで大きな波紋を呼び、中国のECサイトからD&G製品が削除されるなどの騒動がありました(関連記事)。


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