純国産の戦闘機「F-1」
F-104Jと共に活躍した国産の戦闘攻撃機が「F-1」です。F-1もエースコンバットシリーズでは「エースコンバット ZERO」やプレイステーション・ポータブル向けの「エースコンバット X」に登場しました。
F-1の運用が始まったのは1977年。もともとは音速練習機「T-2」をベースとしています。基本性能こそ大きくは変わらないとされますが、操縦席の仕様が違いました。
T-2は練習機ということで、操縦席は練習生と教官が座れる複座仕様でした。対してF-1は不要。代わりにその座席部分には当時最新鋭の電子機器が収められていました。
そしてコックピットにも新たな計測機器が追加され、「かなり複雑になっていた」こともじっくりと見学できました。見比べるとその差は一目瞭然。計器類はT-2でもスゴい数でしたが、F-1はもっとごっちゃごちゃぁぁ! ワイこんなの覚えきれない操れない……。やっぱホンモノのパイロットさんはスゴいのですよ。
F-1の主たる想定任務は「進行してきた艦船への攻撃」でした。日本は周辺が海に囲まれている国家。その役割は極めて重要とされ、F-1に合わせて対艦ミサイル「ASM-1」が開発されたほどでした。
米国と共同開発した戦闘攻撃機「F-2」
攻撃機として十分な能力を持っていたF-1でしたが、練習機を元にしたこともあって、戦闘機としての役割は限定的な範囲にとどまっていました。そのため1990年代には、米国空軍などで採用された戦闘機「F-16」をベースに、日米共同で後継機を開発しました。
その後続機こそ、エースコンバットシリーズでおなじみの機体「F-2」です。
F-2最大の特長は対艦能力の高さ。F-2は、F-1では2発しか積めなかった空対艦ミサイルASM-1や、その亜種であるASM-2を最大4発搭載できます。もちろんゲーム内でも見られるように空戦能力もすばらしい。空対地ミサイルを装備した機体が敵航空機を迎撃するスクランブル任務にも付くほどです。
エアーパークでは、そんなF-2の試作機である「XF-2」のモックアップ(実寸大の模型)が展示されています。
さて、エースコンバットの過去作でF-2を操った人は「アレ? 色が違う?」と思うかもしれません。本来配備されているF-2は、海上飛行時に敵機に見つかりにくいように青系のカラーが施されています。赤と白のカラーもあざやかで速そう。カッコイイ!
戦闘機&エスコンファンならば丸一日見て楽しめる「エアーパーク」
エアーパークでは他にも多くのヘリコプターや航空機から、パイロットスーツといった各種備品まで、空自装備や設備の数々を幅広く展示しています。熱いファンならば丸一日楽しめます。実際に航空自衛隊浜松基地から「ホンモノ」が飛び立つ姿を眺めるつつ、航空機をがっつりと、そして知らなかった航空自衛隊の役割や歴史なども知り、堪能できる場所です。
ちなみに、特にオススメの日は「浜松基地の航空祭実施日」です。浜松基地の航空祭は例年10月〜11月に行われています(2018年は11月25日に実施。防衛省のサイトでイベントスケジュールが公示されます)。ブルーインパルスや最新鋭戦闘機「F-35」の「飛行シーン」を含めてナマで見られる絶好の機会。館内展示のXF-2と現役のF-2をまとめてチェックするなんてのもいいですね……!
航空自衛隊浜松広報館 エアーパーク
- Webサイト:http://www.mod.go.jp/asdf/airpark/
- 入館料:無料
- 開館時間:9時〜16時
- 所在地:静岡県浜松市西区西山町無番地
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、毎月最終火曜日(前日が祝日の場合は火・水が休館)、年末年始など
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ずぉぉぉん、地対艦ミサイル車にも熱視線。