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“いい人”は要注意? 消費者庁の「だまされやすさ心理チェック」が役に立つ

「自分は大丈夫」という人も注意しましょう。

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 若者が「マルチ商法」など悪質商法の被害に遭う事件が後を絶たない中、自分の「だまされやすさ」を確認できるチェックシートを消費者庁が公開しました。当てはまる項目が多い人は気をつけたいものです。

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消費者庁が公開している「リスキーな心理傾向」を測るチェックシート

 消費者庁の「『リスキーな心理傾向』を測るチェックシート」には15の項目があり、「おだてに乗りやすい」「好きな有名人が勧める商品は買いたくなってしまう」「欲しいものは多少のリスクがあっても手に入れる」などが挙がっています。

 中には「資格や能力アップにはお金を惜しまない」「良いと思った募金にはすぐ応じている」といったものがあり、「いい人なのに……」と思わないでもないですが、悪い人は「人の良さ」を突いてくるのが厄介なところです。「素敵な異性からの誘いだと断れない」は、まあ、ホモ・サピエンスの脆弱性ですね……。

 1項目ごとに1〜5点をつけて採点します。60点以上だった人は、勧誘を受けたときに契約してしまう確率が「約70%」と高くなっていますので要注意。ただし、30点未満の人でも約25%が契約してしまっているという事実に気をつけたいところです。

 チェックシートは、消費者庁が設置した「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」による、実際に勧誘を受けた経験のある全国の18歳〜29歳の若者にアンケート調査した結果から作成されました。チェック項目には、実際に契約に至ってしまったケースから得られた知見が盛り込まれています。

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漫画による啓発資料も=消費者庁のWebサイトより
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漫画による啓発資料も=消費者庁のWebサイトより

 検討会の調査からは、

  • 勧誘を受けて購入・契約に至ってしまう心理状態は、「誤信」「混乱」「浅慮」の3つに分類できる
  • 若者が勧誘を受けた際に「誤信」「混乱」「浅慮」という心理状態に陥ってしまった場合、購入・契約の良し悪しを適切に判断することができず、消費者被害に遭ってしまう

──という分析結果が出ています。

 「誤信」「混乱」「浅慮」で被害に遭ってしまう要因の1つとして、その人の性格的な傾向も挙げられています。「本当に必要なものなのか」「勧誘者は信頼できるのか」といった視点に基づき、警戒感を高めておくことも必要だとしています。

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知識を身に付けたり、SNSなどのリスクも認識しておきたいもの=消費者庁の資料より

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