フランスのベンチャー企業「スタンレー・ロボティクス」が、大規模な駐車場を管理するロボット「Stan」を、2019年後半に英国ロンドンにあるガトウィック空港で試験運用すると発表しました。
Stanは空港にある広大な駐車場を管理するために開発されたロボットで、搭載された多数のセンサーで指定されたエリア内で自動的にクルマを運び、利用客のスケジュールに合わせて搬入から搬出までをまとめて管理します。
利用するにはスマホアプリ、Webサイトから駐車場に停める期間を登録する事前予約が必要。指定された専用の駐車スペースにクルマを停めて、設置された端末で簡単な手続きをすると、Stanがやってきてクルマを駐車スペースへと運んでいきます。
運ばれていったクルマは駐車場のどこかに置かれ、利用客が戻ってくるタイミングを先読みして、待ち時間なく受け取れるように専用の駐車スペースへ戻されるそうです。
空港にあるような数百台規模の駐車場では、「あれ? どこに停めたっけ……?」と迷ってしまうことや、停めるための空きスペースを探してぐるぐると走り回るなんてことはよくある話ですが、Stanが居ればそんな苦労ともおさらばです。
効率的なパーキング管理や利用客の利便性向上に期待されているロボット「Stan」は、フランスにあるシャルル・ド・ゴール空港で運用試験が行われるなど、本格的な運用に向けて研究開発が進められており、2019年後半から2020年前半にかけて英国・ロンドンにあるガトウィック空港でも運用試験が行われることになっています。着実に経験値を蓄積しているStanを使った駐車場管理システムが一般的になる日はそう遠くなさそうですね。
(春山優花里)
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