Twitterで「恐るべき原稿を手助けするお宿」と紹介された、さまざまな原稿作業が捗りそうな“原稿合宿プラン”のある千葉の旅館が「行ってみたい」と注目を集めています。
実際に宿泊したという“じょにを”(@jaga0318)さんは、その旅館とは思えないほど環境の整った様子を写真で投稿。「液タブ」「iPad」「Apple Pencil」「トレス台」「Blu-ray&DVD再生プロジェクター」「ホワイトボードの壁面」「人をダメにするソファ」などを完備した作業部屋を写真とともに紹介しています。
細かい部分として、他にも「『原稿進捗いかがですか…?』って労ってくれる上に食事も美味しい」などの情報や、夜中まで作業する身としてはありがたい夜食が出たり、かわいい浴衣のレンタル、さらに猫ちゃんが“原稿偵察”にやってくるなどのツイートも。これは至れり尽くせりでは……?
また同プランに対する旅館のアンケートでは「推し作品やキャラがございましたら、お教え下さい」など、完全に“わかってる感”のある質問もあったりと、そういった意味でも安心できるサービスとなっています。
ツイートは2万近くリツイートされ、「すごい」「最高」の声から「ここで缶詰になりたい」「漫研みんなでお絵描きしたい」「初心者が試しにデータ原稿作成体験するにはもってこい」など、利用方法についてのいろいろな声とともに「行ってみたい」と話題に。
そんなユニークなプランを展開しているのは、千葉県香取郡東庄町にある「土善旅館」。今回注目を集めた「原稿合宿プラン」は、宿泊者からの要望によって2019年2月ごろから開始したとのこと。同旅館では他にも、弓道部や弓道サークル向けの「弓道合宿プラン」や、プログラマーやデザイナーの研修・創作合宿のための「開発合宿プラン」なども提供して好評を得ており、これらも要望をきっかけに始めたそうです。
原稿合宿プラン(1泊2食)の料金は、3〜4人の場合で平日6900円/土日祝日7400円(税別)。5人以上では平日6400円/土日祝日6900円(税別)となり、別料金として1人につき500円で作業部屋を別に用意できます。利用するには実在する団体・サークルであることが条件で、Twitterやpixivなどのアカウント提示が必要となっています。
なお、基本的に画材やノートパソコンなどは持参で、無料レンタル物は「照明スタンド」「机と椅子」「トレス台」「ディスプレイ」「A4モノクロプリンター」。PCやワコムの液タブ、iPadなどはデモ機が体験可能(※データはUSBメモリ、クリスタのクラウドなどを利用)で、こちらは少数台のため先着順となります。
旅館としては珍しい試みですが、同プランの利用者からは「Wi-Fiや機材が充実しており、静かで集中できるため、原稿が大変捗った」「液晶タブレットを長時間体験することができ有意義だった」などの声が届いているとのことで、かなり好評な様子。本格的な缶詰以外にも、絵描き・物書き同士での交流会などに活用しても楽しそう!
そして気になる“原稿偵察”にやってくる猫ちゃんですが、9歳の女の子で名前は「はな」ちゃん。「好きなキャットフードは、獣医お勧めのサイエンス・ダイエット(ヒルズ社)」で、また「性格はとても人懐っこく気分屋でございます」と、愛されているのがわかるコメントもいただきました。
合宿プランの予約状況は公式サイトで確認でき、現在は春・夏の合宿を予約受付中です。
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