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雑学その2:「サランラップ」「クレラップ」の意味
「サランラップ」「クレラップ」は、食品用ラップフィルムの有名な商品名。商標にもかかわらず一般名詞のように使われるほど定着しています。どちらも聞き慣れた言葉ではありますが、ラップの前に付く「サラン」「クレ」とは一体、何なのでしょうか。
サランラップの「サラン(saran)」は、フィルム製造メーカーの夫を持つサラ(sarah)、アン(ann)という女性の名前に由来するといわれています。
このような合成樹脂を使ったフィルムは、もともと米軍が湿気防止効果を持つ弾丸の包装などに利用していたものの、第二次世界大戦が終わると、用途があまりない製品になってしまったのだとか。
しかし、サラ、アンとそれぞれの夫が食べ物をフィルムで包んで、近所の人たちとピクニックに出掛けたところ、これが好評。この出来事から、食品包装向けに製品化されることになったのだそうです。
対して、クレラップは、日本のメーカー・呉羽化学工業(現クレハ)が、自社開発の合成樹脂「クレハロン」をフィルム化したもの。ちなみに、クレハロンも当初は漁網向けの繊維として販売されており、もともとの用途は違っていたようです。
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