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デートは玩具作りに似ている……キミもそう思わないか?(2/2 ページ)

読者からのアドバイスがメッチャ的確だったので紹介。

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デートは玩具作りに似ている……キミもそう思わないか

 おれにとって恋愛よりは多少わかる分野の話でいうと、この分業制っぽいことをやっている組織としては玩具メーカーが挙げられる。玩具メーカーは基本的に「買ってくれた人を楽しませる玩具や商品」を作って売ることを目的にしている。何かしら楽しかったり、人気のあるキャラクターを題材にしていたり……という、愉快な感じの物を売っているわけである。

 そんな玩具メーカーは、常に「企画」を求め続けている。ネタと言い換えてもいい。「こんなものがあったら、こういう遊びが成立するな」というネタを、彼らはマジで本当にずっと考え続けている。それがなければ仕事が発生せず、会社が潰れてしまうからだ。だからもちろん企画開発をする専門の部署というのを抱えているわけだが、それとは別に、割とどこの会社にも全社的な企画コンペみたいなものが存在する。部署の垣根を取っ払って「こんなものがあったらいいのでは?」というネタを募り、良さそうなものには会社が資金を出したりする。そのくらい必死で企画をひねりだそうとしているのだ。

 で、企画が出た後の実作業は、実は玩具メーカー自体がやっていないことも多い。玩具の設計やデザインをするのが専門の会社や、部品を製造して組み立てるのが専門の会社というのがあり、玩具メーカーとそれらの会社が協力してひとつの面白おかしい製品を作って売るわけである。

 恋愛においてどちらがどう関係をリードするかというのも、玩具開発の感じでやったらいいんじゃないかと思う。カップルというのは、構成員が2人の組織と言えるだろう。「最終的に面白おかしい感じになるとよい」というのも、「そもそもネタが出ないと成立しない」というのも、デートと玩具の共通点である。特にネタに関しては重要だろう。「ここに行きたい」というようなコンセプトが出てこないとそもそもどこかに出かける必要すら発生しなくなり、別に無理して会うこともないから、まあいいか……と関係が空中分解するのは容易に想像できる。玩具メーカーでいえば、会社が倒産してしまう状態である。

 おそらくこれを実現するためにはある程度の相互理解が必要だろう。付き合って長いカップルならそれでいいだろうが、お互いほぼ初対面みたいな場合も世の中には存在する。よく知らない人間が相手の場合ならば、とりあえず事前に「自分はどっちかというと企画立案が得意なほう」「どちらかといえば実作業の方が得意なタイプ」というのを軽く把握しておけば、リード問題に関していろいろ話が早いのかな……と思った次第。とにかく、どちらかがどちらかにネタ出し〜実作業までを全て負わせるのは避けた方がいいだろう。死んでしまう。

 中には、どっちも企画が得意な人とかで成立してしまったカップルもいるだろう。しかし2人の人間の能力というのは大抵バラつくものであり、「どちらかといえば実作業が得意な方が、10回のうち7回くらい仕切ってみる」「ネタは双方が交互に提案する」「デートのネタに関してブレインストーミングをやってみる」「不平があればキレないように言う」などの方法で対処できると思う。

 というわけで、結論としては「“リード”という作業の中身を分解し、得意な方が得意な部分を担当する」という、至極まっとうな感じの話になってしまった。付き合いの長いカップルは自然にやってることかもしれない。が、そんなことも他人に言われて初めてわかるのが恋愛ベタの恋愛ベタたるゆえんである。今後もバチバチ蒙を啓かれたいので(人任せかよ……)、引き続きご意見やご相談などお便りをお待ちしております。

恋愛コラム
本日の結論

編集部からのひとこと

  • デートを堅苦しく考えてる感じがよかったです。あと玩具づくりとデートは似てないと思います(男性編集I氏)
  • しげるさんにはずっとこのまま人の話を素直に聞く人間でいてほしい。(男性編集K氏)
  • しげるさんへのお便り(相談、感想など)はこちらまでお願いします。本文のどこかに「しげるさんへ」と書いていただければ全て共有します。(担当編集A)

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