回転寿司やガチャガチャを再現するなど、幼児誌とは思えない付録のクオリティの『幼稚園』(小学館)。2019年6月号ではあの焼肉チェーン牛角とコラボしたオセロ式ゲーム「やきにくリバーシ」が登場し、そのデキに早くも注目が集まっています。
その名の通り、牛角の肉を焼く「網」をリバーシ(オセロ)の盤に見立て、焼いた面と焼いていない面をそれぞれ白石と黒石のように扱ってゲームを行います。
見た目のインパクトに加え、「この手があったか」とうならされる珍妙なゲームで、すでに幼稚園編集部によるプレイ動画のツイートが1万3000リツイートを超えるほどに話題をさらっています。
そのため、Twitterでも「なんなのこれ」「どうかしてるぜ」「超弩級のシュールなふろく」「早速欲しくなってる」などと、称賛(?)の声が雨あられと降り注いでいます。
いままでの幼稚園の付録と比べても、ひときわ異彩を放つ「やきにくリバーシ」。そのデキや謎を解剖するため、実際に作っていきましょう。
思った以上にカンタンに作れる
ここからはメイキングです。シリーズの通例どおり、部品は紙がメイン。網もネットで作られているほかトングも先がとがっていないため、子どもにも比較的安心して作らせることができます(見守りはお忘れなく)。
ほとんど入っている部品だけで作れますが、唯一テープだけは用意する必要があります。セロハンテープあたりがちょうどいいでしょう。
今回は電気モーターやゼンマイなども使われておらず、ここ最近の幼稚園の付録の中ではもっともカンタンな部類。ゆっくり作って40分足らずで完成しました。手が早い人なら20分程度で作れるのではないでしょうか。
しげしげと眺めたくなるデキ
それでは完成品を見てみましょう。
紙とネットだけで作られているとは思えない“金属感”と“炭火感”があり、ホンモノさながらの妙な重厚感にあふれています。このディテールにこだわったリアル感こそ、幼稚園の付録シリーズの侮れないところです。
近づいてみると、より肉の質感が感じられます。紙に山折りと谷折りで段々をつけたぐらいなのに、なぜなのかと思うほど。ちなみにカメラのAI判断でも、自動的に「料理モード」になります。
ただし一個一個を凝視すると、さすがにオモチャ感も見えてきますが。しかし単純な紙の工作にしては、まちがいなく上出来です。
ちょっと遊んでみましょう。肉を挟んで肉をひっくり返すときも、さながら網の上で肉を焼いているときのようにリアルです。
今回の付録は子どもだけでもなんとかある程度まで作れるかもしれません。しかし網(ネット)に紙の突起部分を入れてあげるところは突起部分が折れると取り返しが付かないので、手助けしてあげたほうがよさそう。
リバーシという知的ゲームなため、作り終わったあとにしばらく遊べるのもいいところです。
なお途中苦戦するところがあれば、幼稚園公式がYouTubeに毎月アップロードしている「幼稚園ふろくチャンネル」を見れば、つくりかたも詳しく載っているので参考にしてみましょう。
もう子どもらしい「ままごと遊び」には戻れなくなりそうな、幼稚園のリアルな付録シリーズ。7月号はあのセブンティーンアイスの自販機までもが付録になります。幼稚園の付録のクオリティーは、もはや誰もいない荒野をひた走っています。
(辰井裕紀)
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