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「腐女子、うっかりゲイに告る。」とうとう学校中にゲイがバレる5話 傷つけ合う青春にハマりまくる“QUEEN楽曲”演出(1/2 ページ)

「ママ〜」。映画以上にズンと来たQUEEN「Bohemian Rhapsody」。

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 彼女へのゲイバレに続いて、今回は学校内でゲイバレしてしまった「腐女子、うっかりゲイに告る。」(NHK総合・土曜23時30分〜)第5話。

 スーパー銭湯で同性彼氏・佐々木誠(谷原章介)とキスしているところを彼女である三浦紗枝(藤野涼子)に目撃されるという、だいぶ最低な状況でゲイバレしてしまった安藤純(金子大地)。これまでゲイであることを完璧に隠蔽し続けてきた純だが、ついにクラス中にバレてしまう。


腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。 純がゲイであることが、ついにクラス中にバレてしまう イラスト/北村ヂン

第5話のあらすじ「好きになれるかもって本当に思ったんだ」

 あれ以来、ものすごく気まずい雰囲気になっていた純と紗枝。意を決した純は紗枝を呼び出して事情を説明する。自分がゲイであること。誠と付き合っていること。ゲイだけど、普通の幸せも欲しいと思っていたこと。

 「僕は男の人が好き。でも普通の人生だって諦められないんだ」「三浦さんなら好きになれるかもって本当に思ったんだ。なのにどうしても勃ってくれなかった」

 彼氏から言われる言葉として「どうしても勃ってくれなかった」はかなり最悪の部類。しかもゲイのカミングアウト。女子高生には処理しきれない情報だ。

 「絶対に振り向いてくれない人を本気で好きになった私はどうすればいいの!?」

 最悪なことにこの会話は、ふたりが付き合っていることをよく思っていない小野雄介(内藤秀一郎)に聞かれていた。小野はかつて、純が紗枝に気がないと知った上で、親友の高岡亮平(小越勇輝)が紗枝に惚れていると伝え、紗枝からの告白を受け入れないよう忠告していたのだ。

 翌日、純のゲイ情報はすっかりクラス中に広まっており、クラスメイトたちは完全に変な空気になっていた。亮平と紗枝だけは平静を装って純に話しかけるが、怒りが収まらない小野は純をガンガン責め立てる。色々と心が折れてしまった純は、教室のベランダの手すりに立ち、身を投げた。


腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。 5話の聞き捨てならないシーン。若干、空回り気味で声をかけ続けてくれた亮平は完全にいいヤツ、純くん、トゲトゲしないで! イラスト/北村ヂン

青春って苦しい!

 ゲイであることを隠し通し、出来れば普通の幸せを手に入れたいと思っていた純にとって、他人からゲイであることをバラされるというのは最悪の展開だ。そんな中、紗枝と亮平がものすごく優しくしてくれたのが救いだった。

 「あのね、安藤くんが心配するほど、みんな気にしてないよ。少なくとも女子は気にしてない」「私はほら、BLが好きだから。ふたりの相性は完璧!」

 「付き合っている彼氏がゲイだった」なんて噂が広まったら、紗枝自身もかなりのダメージを受けているはず。しかも、もう普通に付き合うことは不可能と思われるゲイの彼氏に対してこんな言葉をかけられるなんて、なんちゅういい子なんだ……。

 純に対し、完全に腫れ物に触る状態になっているクラスメイトたちをよそに、若干、空回り気味で声をかけ続けてくれた亮平も完全にいいヤツ!

 一方、ゲイに対する悪意と偏見を丸出しにする小野。

 「お前はアイツのこと、本当に気持ち悪いと思わないの? 男に興奮して、男に勃ってるあいつのこと、本当に理解しちゃうんだ?」

 他人の性指向をバラした小野はさすがにクソ過ぎるものの、原因を作ったのは純自身でもある。

 小野は、亮平と紗枝を裏切ったことに対してブチ切れているのであって、ただ単に純がゲイであるという情報を知ったのだとしたら、ここまえで悪意むき出しにすることはなかったのではないだろうか。それが分かっているからこそ純も、小野に反撃することなく、飛び降りるという選択をしたのだろう。

 「大丈夫。お前のせいじゃない。僕が悪い。僕がこんなふうに生まれちゃったから。もう疲れた……ただそれだけなんだ」

 友情に篤いがゆえに純をガンガン傷付けてしまう小野。自分ではどうしようもない性指向で悩む純。とにかく優しい紗枝&亮平。青春って苦しい!


腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。 青春期特有のトゲトゲした人間関係が、見ていてホントにつらかった5話 イラスト/北村ヂン

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