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「腐女子、うっかりゲイに告る。」とうとう学校中にゲイがバレる5話 傷つけ合う青春にハマりまくる“QUEEN楽曲”演出(2/2 ページ)

「ママ〜」。映画以上にズンと来たQUEEN「Bohemian Rhapsody」。

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母親のセリフに合わせて「ママ〜」

 今回フィーチャーされていたQUEEN楽曲は、いよいよ「Bohemian Rhapsody」。各シーンで使われていたが、あまりにもハマりまくっていた。

 タイトルバックでは「ガリレオガリレオ」言ってるオペラ・パート

 紗枝との会話を盗み聞きしていた小野と殴り合うシーンでは、「ママ〜」からはじまるバラード・パート。スローモーションの乱闘シーンから、迎えに来た母親とバスに乗っているシーンへ。

 「純くんも女の子のために体張ったりするんだね」

 息子が「普通」であることを微塵も疑わず、無邪気にこんなことを言ってしまう母親を見るのがまたつらい。そのタイミングで「ママ〜」って、そのまんま過ぎるよ!

 そしてラスト。ベランダから飛び降りて、10秒以上無音&黒画面という、さすがに放送事故かと思うような衝撃演出の後、「Bohemian Rhapsody」オープニングのアカペラ・パート。

 「現実から逃れることはできないんだよ、目を開いて」

 歌詞を把握して見ると、もうハマリ過ぎている(訳詞のテロップを入れて欲しかった!)。

 ぶっ倒れる純の元で、涙を流す紗枝。

 「泣かないで。僕はちゃんと三浦さんが好きなんだよ。ただ、どうしても勃ってくれないだけなんだ」

 そのまま黒バックにスタッフクレジットが映し出され、BGMは「Bohemian Rhapsody」

 青春期特有のトゲトゲした人間関係が、見ていてホントにつらかった今回。脚本、演技もよかったが、音楽を含めた演出のレベルもかなり高かった。

 ここまでガッツリ音楽と連動させたドラマ作りができているのは、30分という短い尺だから、というのもあるだろう。テレビも、SNSやゲームと時間の奪い合いになっている時代。1時間ダラダラ見せるドラマよりも、濃縮した30分のドラマ、アリかもしれない。

これまでの「腐女子、うっかりゲイに告る。」

北村ヂン

文章からイラスト、漫画、映像まで、あの手この手でインターネットのみなさんのご機嫌をうかがうハイパーメディアライター

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