レビュー
戦慄回「緊急取調室」7話 「申し訳なさで好きになってくれるかもしれないでしょ!?」大久保佳代子が生々しく演じた女社長の苦しみ(2/2 ページ)
「刑事さん、誰かを信じたことあるんだ?」大久保佳代子の圧倒的生々しさ。
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自分が去った後を見据え、厳しい態度を取った春さん
第7話には2つの縦軸があった。1つは、佐知恵を追うことで浮かび上がる悲しき女の人生。もう1つは、キントリの人間関係だ。キントリは有希子が紅一点だ。
「どうも納得できなくてね……。24歳の男が48歳の女と結婚するかな」(小石川)
「自分が24歳の時を振り返ってみたんです。二回り年上の、それも殺人犯になった女性と結婚するかなって」(渡辺)
そんな中、有希子だけは佐知恵の自尊心を守ろうとしていた。
また、キントリにはメンバー入れ替えの危機が迫っている。全員が残れるよう、いち早く大きな事件に着手したい有希子。今回の事件は深く掘り下げず、早々に切り上げようとしていた。そんな彼女と対立したのは小石川だった。有希子の成長のため、あえて厳しい態度を取っていたように見える。理由は、自分たちが去った後により強い大黒柱でいてもらうため。
今回、メンバーの1人だった中田善次郎(大杉漣)の回想シーンが登場した。彼はこんなことを口にしていた。
「真壁さん。永遠に面子の変わらない部署なんてないんですよ。我々の苦労が次の人の役に立てば、それでいいじゃありませんか」
7話は、第3シーズンの最終回を見据えた内容だったように思う。
エンディングで、部長の磐城和久(大倉孝二)がキントリ・メンバーのリストを見て悩みに悩んでいる姿が印象的だった。ペンを噛みしめるほどに悩んでいた。
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