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回答
自撮り
- 答え:×
- 国語辞典では小学館の『大辞泉』第2版(2012年)に収録されたのが早く、2018年に発売された『広辞苑』第7版にも立項されたことで話題になりましたが、『三国』は一歩出遅れた形になりました。
ふわとろ
- 答え:○
- ふわ とろ(名)〔俗〕〔オムレツ・お好み焼きなどが〕ふわりと軽く、とろりとやわらかいこと。「―の食感」
- 他の辞書にはほとんど載っていないことばです。
ディスる
- 答え:○
- ディス・る(他五)〔←disrespect〕〔俗〕(軽く)侮辱する。おとしめる。「ツイッターで―」
- 『三国』第7版が出た2013年当時にはまだかなり新しい印象のあることばでしたが、今やすっかり定着しており、先見の明がありました。
婚活
- 答え:○
- こん かつ[婚活](名・自サ)〔←結婚活動〕結婚するために積極的におこなう活動。「―パーティー」〔二〇〇八年に生まれた ことば〕
- 「婚活」を載せた辞書はすでに複数ありますが、「婚活する」というサ変動詞になることまで示しているのは『三国』の特徴です。
エモい
- 答え:×
- 音楽業界では1980年代から使われていましたが、一般に広まったのはここ数年のことです。「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2016』」では第3位に入選しており、今後は『三国』にも載るかもしれません。
『三国』が新語に強いのは、編者が日々行っている「用例採集」の成果が反映されているためです。「用例採集」とは、読んで字のごとく、書籍や雑誌、さらにはテレビ・ラジオの音声や街頭の看板などから、日本語の生の用例を集める作業をいいます。
新語だけでなく、既存の辞書が見落としていたことばや意味をよく採り上げているのも、『三国』のすぐれた特徴です。これも徹底した用例採集のたまものでしょう。
「たたずむ」という項目を見てみます。
たたず・む[(佇む)](自五)〔文〕
(1)〔特別にすることもなく〕しばらく立つ。「町かどに―」
(2)〔建物などが〕ひっそりとある。「山あいに―寺」
多くの辞書には(1)の意味しか載っていませんが、考えてみれば(2)の意味も世間で普通に使われています。日本語をしっかりと観察していなければ、このような説明を辞書に取り込むことはできません。
『三国』は決して話題性のためにやみくもに新語を載せまくっているのではなく、そのことばが確かに使われているという証拠にもとづいて、現代日本語の姿を鏡のように映し出しているのです。
※辞書の引用に際しては、約物の一部を省略している場合があります
(ながさわ)
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