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「オイ変な電車が来たぞ〜!!」「何この珍車?」 阪神電鉄線を走る近鉄特急に乗ってきた月刊乗り鉄話題(2019年6月版)(3/3 ページ)

超レアな「阪神×近鉄 直通運転10周年」の特別記念列車! 赤福&モー太郎弁当も食べてきました。

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(おまけ)前泊して京都、姫路、神戸の別路線も乗り鉄

 今回参加した『貸切列車で行く「阪神・近鉄つながって10周年記念ツアー」第三弾! 期待を込めて。新元号初のお伊勢参りの旅』は、神戸三宮駅8時36分発の列車でした。

 神戸三宮駅は山陽新幹線の新神戸駅から地下鉄で1駅とすぐ近く。しかし、さすがに東京からは始発の「のぞみ」でも間に合いません。ですから前日に三宮入りしました。それならばと前日もかなり早く出て、京阪神地域で乗ったことがない路線を訪ねたのでした。踏破率、かなり伸びました。

阪神 近鉄特急 乗り鉄
東海道新幹線を京都で降りて、まずは京都市営地下鉄烏丸線で国際会館駅へ
阪神 近鉄特急 乗り鉄
天気が良かったので、宝が池公園を散歩。隣の松ヶ崎駅まで歩きました。宝が池の向こうに国立国際会館が見えます。地球温暖化防止京都会議で京都議定書を採択した場所。館内に採択のときに使ったトンカチ(木槌)が展示されていました
阪神 近鉄特急 乗り鉄
京都市営地下鉄東西線に乗って終点の太秦天神川駅へ。地上には嵐電(京福電鉄)の電停もあります
阪神 近鉄特急 乗り鉄
太秦天神川駅にあったポスター。もぅ、京都さんたら欲張りなんだから……
阪神 近鉄特急 乗り鉄
今回は京都・大阪・神戸の地下鉄を制覇するつもりでした。しかし天気がいいのに地下鉄ばかり乗っては面白くないのでこちら。滋賀県の野洲駅まで行って新快速で折り返します。新快速は京阪神を横断する列車です。この列車は野洲発姫路行き。所要時間は2時間3分
阪神 近鉄特急 乗り鉄
お目当ては、いまのところ1両しかない「Aシート」です。有料座席車両です
阪神 近鉄特急 乗り鉄
大型テーブル付きのリクライニングシート。電源とWi-Fiもあります。1回乗車につき、乗車券の他に500円が必要です
阪神 近鉄特急 乗り鉄
ちなみにこちらは隣の普通車。新快速は長距離列車が多いため、普通車も2人掛けクロスシートです。Aシートのような座席を500円で乗る人がいるかと思ったら、かなりいらっしゃいました
阪神 近鉄特急 乗り鉄
姫路から山陽電鉄に乗ります。でも隣の手柄駅で下車
阪神 近鉄特急 乗り鉄
目的はコレ。姫路市営モノレールの保存車両です。手柄山中央公園の手柄山交流ステーションにあります
阪神 近鉄特急 乗り鉄
姫路市営モノレールは、1966年に手柄山で開催された姫路博覧会の交通アクセスとして、姫路駅〜手柄山駅間を運行しました。しかし赤字のためわずか8年で運行を終了しました
阪神 近鉄特急 乗り鉄
山陽電鉄に戻ります。飾磨駅から支線の網干線に乗り換えて山陽網干駅へ。網干線も初めて乗る路線です。新しい電車が来ました
阪神 近鉄特急 乗り鉄
山陽網干から山陽電鉄線で三宮へ。神戸市営地下鉄の西神・山手線に乗り換えて西神中央駅へ。ニュータウンの中心という趣でした。この電車の色は市営交通開業100周年特別塗装とのこと
阪神 近鉄特急 乗り鉄
ふだんの西神・山手線はこんな色です
阪神 近鉄特急 乗り鉄
下に山陽新幹線のトンネルが見えます。地下鉄の下を新幹線が走るという珍しい風景です
阪神 近鉄特急 乗り鉄
三宮に戻りました。次は海岸線に乗ります。駅は少し離れた「三宮・花時計前」です。花時計はどこかと探したら、工事のため移転……
阪神 近鉄特急 乗り鉄
移転先へ向かって歩きます。この通りは花壇がたくさんあっていいですね
阪神 近鉄特急 乗り鉄
約500メートルも移動していた花時計。元の場所に戻るかは未定とのこと。このままだったら、駅名は変更しなくていいのかな
阪神 近鉄特急 乗り鉄
また約500メートルの道を戻り、海岸線に乗ります。都営地下鉄大江戸線のような、鉄輪式リニアモーターの電車です。『交渉人 真下正義』のロケ地としても知られています
阪神 近鉄特急 乗り鉄
和田岬駅で降りてみました。左端がJR和田岬線(山陽本線支線)、右端が地下鉄海岸線出口です。JR和田岬線は通勤に特化した路線で、朝と夕夜間しか走りません。地下鉄も開通したことだし、まちづくりの邪魔だから廃止してはどうか、という話もあります。さて、どうなるでしょうか
阪神 近鉄特急 乗り鉄
終点の新長田駅に到着。神戸市営地下鉄の全線を踏破しました。ここに何か見どころはあるかなと調べたら何と「鉄人28号モニュメント」があるようです。行ってみたら……わ、こんなに大きな鉄人がいた!

 神戸市は『鉄人28号』『三国志』を描いた漫画家、横山光輝さんの故郷です。2006年から横山漫画をつかった町おこしを行っているそうです。

 この日と翌日の近鉄特急の旅で、未乗路線のうち計87.2キロを踏破。筆者の日本の鉄道全線の踏破率は96.4%になりました。

杉山淳一(すぎやま・じゅんいち)

乗り鉄。書き鉄。1967年東京都生まれ。年齢=鉄道趣味歴。信州大学経済学部卒。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。出版社アスキーにてPC雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年よりフリーライター。IT・ゲーム系ライターを経て、現在は鉄道分野で活動。鉄旅オブザイヤー選考委員。ITmedia ビジネスオンラインで「週刊鉄道経済」連載。著書に『(ゲームソフト)A列車で行こうシリーズ公式ガイドブック(KADOKAWA)』『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。(幻冬舎)』『列車ダイヤから鉄道を楽しむ方法(河出書房新社)』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」。


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