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そば屋やうなぎ屋で見かける「読めない看板」の文字、意味と読み方は?【漫画版】(2/3 ページ)

読めそうで読めない。

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変体仮名とは何か?

 ことの始まりは10世紀初頭。このころ平安時代の中期だった日本の貴族社会では、それまで文章に用いていた漢字を、一部を省略することで簡単に書き記すようになりました。これがひらがなの起源です。

 つまり、ひらがなが発明される以前は、文章を書くために漢字しか使わなかったんですね。例えば「(植物の)アシビの花」は「安之婢乃波奈(あしびのはな)」と表記されていました。


 ここで忘れてはいけないのが、ひらがなの発明以前、1つの音を表記するために用いられていた漢字が必ずしも1種類ではなかったということです。

 例えば「ka」という音を表記するために、「加」「可」「賀」といった複数の漢字が同時に使われていました。詳しい説明は省きますが、おおよそ区別の必要はなく、どの漢字を使ってもよかったそうです。

 発音と文字が1対1で対応していなかった状況で、漢字を省略するブームが発生。さて、どうなったでしょうか?



 なんと、100種類を超えるひらがなが生まれました。

 100種類と聞くと、とんでもない数のように思えるかもしれません。ですが当時の人々はそれらを難なく使いこなしていました。なにせ、現代の小学1年生が習う漢字ですら80文字ありますからね。


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