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メルカリは7月25日、2019年6月期通期の連結業績予想を発表し、純損益は137億6400万円の赤字になる見通しだと発表しました。前期(70億4100万円の赤字)から赤字幅が拡大します。スマートフォン決済サービス「メルペイ」でユーザー獲得に向けて展開したキャンペーンなどの負担がかさんだためです。
本業のもうけを示す営業損益も121億4900万円の赤字と、前期実績(44億2200万円の赤字)から赤字幅が拡大する見通しです。
ただ、売上高は516億8300万円と、前期(357億6500万円)から44.5%増という大幅な成長を遂げています。フリマアプリ「メルカリ」が日本で安定的に成長し、米国事業やメルペイもおおむね予想通りに推移しているとのことです。
メルペイは、ゴールデンウィーク中に支払い額の70〜50%をポイント還元する“大盤振る舞い”を実施して話題になりました。スマホを活用した“キャッシュレス決済元年”の今年、ソフトバンク系の「PayPay」やLINEの「LINE Pay」、メルペイがキャンペーンを連発しました。多額のお金を投じ、ここで多くのユーザーを獲得できれば、決済インフラとして将来の大きな収穫が見込めるというわけです。ただし体力勝負という面もあります。
2019年7月25日の株式市場で、メルカリ(東証マザーズ)は前日比41円高(+1.46%)の2855円で取引を終えました。今期の赤字額が膨らむとの見通しは、既に一部で報道されていましたが、株価は崩れてはおらず、スマホ決済への投資家の期待の高さがうかがえます。メルカリの株式時価総額(25日終値ベース)は約4304億円です。
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