欅坂46・平手友梨奈とTAKAHIROが福島県の学生と「100人のサイレントマジョリティー」を完成させるまで 5時間密着、1万字レポート(4/5 ページ)
【画像100枚&動画6本】残念ながら抽選に外れてしまった福島県の学生さん達に見てほしい。
平手さんの「お願いします!」で幕が上がった本番
全員がポジションに入ってから平手さんの「お願いします!」という気合のこもったあいさつの後、生徒たちからも「お願いします!」という声が上がり、いよいよ本番が始まりました。イントロが始まった瞬間、生徒たちの表情が一気に凛々しくなる中、センターの平手さんを中心に生徒たちが覇気のあるダンスを次々に見せていきます。
課題だった“止め”や緩急の付いた動きも見事にマスターしている生徒がほとんどで、わずか数時間で特に習得が難しいと言われる欅坂46のダンスを自分のものにしているのにはただただ驚かされます。また見せ場のモーセもタイミング通りに完成。中央をスキップで疾走する平手さんの表情にも凛々しさの中に喜びが感じられるような気がしました。
また全員がウェーブの要領でしゃがんでいくシーンも息の合ったパフォーマンスを見せ、会場からは感嘆の声が上がっていたほか、大サビの振りや見せ場のジャンプもしっかりとタイミングを合わせることに成功。全員が欅ポーズで締めるラストカットもOKが出るまで誰一人微動だにせず、会場に集まった学生や教員、秋元康さんらから惜しみない拍手が贈られました。
憧れの人へ質疑応答の時間
全員でのパフォーマンスを終えた後は質疑応答の時間が取られ、平手さんやTAKAHIROさんが生徒からの質問に生回答しました。ここからは生徒から寄せられた質問とその回答をご紹介します。
――僕はSEKAI NO OWARIが好きで、「スターゲイザー」のMVも見させてもらいました。あの撮影、1年半かかったそうですが、撮影の感想など教えてください。
平手:まず自分たちの曲じゃなかったので、そこがすごく難しかったのと、どれだけSEKAI NO OWARIさんの雰囲気をファンの方とか見ている人に届けられるかという自分との勝負だったので、そこが難しかったです。
――誰でもつらいと思うときがあると思います。平手さんはそういうのをどうやってのを乗り越えていますか。
平手:私はあまり先のことを考えていなくて。明日のこととかも考えていなくて、「とりあえずこの1時間後」とか、そういう近いものに目を置いて毎日過ごしています。
――私は結構「緊張しい」なんですが、平手さんが欅坂46の活動の中で一番緊張したのはどんなときですか。
平手:私も緊張しいなので、これといったものがないのですが、毎日緊張してばかりです。緊張の解き方は自分の中でもまだ見つかってないです。(小声で)すみません。
――欅坂46はメッセージ性の強い曲が多いですが、平手さん自身で一番好きな曲が何なのか教えてください。
平手:一番好きな曲は……選べないです(笑)。それくらい全部の曲がすごく好きです。
――欅坂46の楽曲の中で一番大変だった曲ってなんですか。
平手:うーん、自分の中では結構全部大変だったんですが、その中でもメッセージ性の強い「不協和音」「ガラスを割れ!」「黒い羊」は大変でした。
――衣装って何着ありますか。
平手:え〜何着だろう(笑)。でも毎シングルの曲に衣装があるので、8着以上はあります。
――欅坂46のライブやコンサートで一番楽しい曲ってなんですか。
平手:お客さんとメンバーが一番盛り上がるのは「危なっかしい計画」というアップテンポの曲で、その曲が一番テンポのあるライブが生まれるかなと思います。
――欅坂46に入って良かったなと思うことはありますか。
平手:え〜なんだろう(笑)。(少し考えて)自分がこの世界に入っていなかったら絶対に出会わなかっただろうなという人と出会えたこと、です。
――日々の中で大切にしている言葉はありますか。
平手:感謝の気持ちを伝えることは大切なことだなって最近よく思います。
――「欅って、書けない?」で一番楽しかった企画を教えてください。
平手:私は全員で商品というかお菓子とかスイーツを賭けて全員でチームとなってゲームをするのがすごく好きです。
(ここからは「サイレントマジョリティー」を今日初めて聞いたという人が質問。)
――どうして欅坂46に入ったんですか。
平手:全然芸能界には興味はなかったんですが、夢とか希望とか全然なかった時期に、ちょうどオーディションの話が流れてきたのでやってみました。
――小さいころに将来の夢はありましたか。
平手:正直に言うと、なかったです。
――小さいころは歌は得意でしたか。
平手:いや、全く得意ではなかったです。
――小さいころ、何か習い事とかしていましたか。
平手:ピアノとバレエをやっていました。
――夢をかなえるために大切なことは何だと思いますか。
平手:(少し考えて)自分でもまだ夢がなくて、一度も夢を持ったことがなくて。すみません。
――自分は将来ダンスを取り入れながら仕事をしたいんですが、お2人からアドバイスが欲しいです。
平手:私はダンスのプロではないので、何も言葉を上げられないかもしれないんですが、前に進むことはひとつ、良いことかなと思います。
TAKAHIRO:ダンスをやっていくうえで、自分らしさとぶつかることがあると思うんですけれども、ステージを見ている人は自分の日常にないものを見たいから、それが人に笑われるものであっても、それが人に驚かれるものであっても、それを信じて膨らませていくことが良いと思います。その風船はみんなから見たら小さいものでも、ずっとずっと膨らませていくと大きくなるから、それってどんなものでも魅力をもつものなので、自分が好きだと思える限り、やりつくしてくれたらいいと思います。
自分もダンスの仕事をしたら、「好きが好きじゃなくなる」って言われたことがあります。でも今ここで20年以上ダンスをしていて分かったことは「好きなことはどれだけやっても好きだ」ということです。なので、もし笑われたとしても、好きだと思うのならやり続けて良いと思います。自分が好きか(自分自身に)を聞いてみてください。
――アイドルになるときって家族に反対されませんでしたか。
平手:私は大丈夫でした。でも他のメンバーの話を聞くと、そこの部分が大変だったりするみたいなので、家庭によって大変なんだなと思います。
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