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YouTubeが動画に対する手動での著作権侵害の申し立てについて、ポリシーの変更を発表しました。動画に意図せずして短い曲が入り込んだといったケースで、動画制作者を保護する施策です。
対象となるのは、「短い曲」や「意図しない曲」が用いられた動画。2019年9月中旬の新ポリシー適用後は、こうした動画に対し手動による著作権侵害の申し立てがあっても、動画の広告収入が権利者へ移らなくなります。
「短い曲」の定義は公式のコミュニティページによると、「尺が1ケタ秒の曲」。ただし、「短いミュージッククリップをつなぎ合わせた動画」のように、曲が動画の主体になっているケースは例外となります。
「意図しない曲」については、「動画制作者と音楽の間に相互作用がない場合」と定義。「舞台のコーヒーショップで曲が流れた」「背景を車が音楽を流しながら通過した」といったケースが例示されています。
YouTubeは7月にも、手動での申し立てにタイムスタンプの指定を義務化することで、「クリエイターの利便性」と「著作権保有者の権利」のバランスをとっています(関連記事)。今回も「これは長期的にみて、動画のクリエイターと音楽の権利者にとって、より公平なシステムを構築するうえで重要なステップ」だとしています。
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