「冷やし中華にマヨネーズをかけるのは、一部地域だけらしい」とする漫画が、Twitterで反響を呼んでいます。主に中京圏や東北地方から、「全国共通だと思っていた」と動揺する声が多数上がっています。
投稿主は愛知県出身の漫画家、安藤正基(@aichidoughnut)さん。愛知を舞台に、その独自性を描く自著『八十亀ちゃんかんさつにっき』6巻から、冷やし中華にまつわるエピソードを抜粋して紹介しています。
最初は、東京出身の陣繁華(じんとしか)と、岐阜出身の只草舞衣(ただくさまい)の食事シーン。繁華は注文した冷やし中華にマヨネーズがかかっていたことが信じられず、何か怪しいものと勘違いして逃げ出してしまいます。
「東京だと冷やし中華にマヨネーズ入れないんだね……」と落ち込む舞衣。店にたまたま居合わせた、知人の八十亀最中(やとがめもなか/愛知出身)と一天前紫春(いてまえしはる/大阪出身)も、それを聞いて「これがうまいのに」とショックを受けた様子です。
その一方で、食事に手をつけなかった繁華は、お腹が空いてコンビニへ入り、何気なくチルドの冷やし中華を手にとります。すると、そのラベルにも大きく「(マヨ付)」の文字が。というのも、東海地方などでは、コンビニの冷やし中華にもマヨネーズが付くことが多いのだそうです。しかし、それを知らない彼女はカルチャーギャップを過剰に恐れ、しばらく震えて過ごすのでした。
漫画では最後に、スガキヤの「冷しラーメン」に始まる「マヨネーズがけ冷やし中華」文化を解説しています。同店が「サラダ感覚で食べられる」をコンセプトにした結果、マヨネーズをかけて提供するスタイルが生まれたのだとか。なお、現在の冷しラーメンは、食べる人が好みで調節できるよう、小袋のマヨネーズが別添えされるようになっているとのこと。地域性とは無関係に、マヨネーズが苦手な人もいますからね。
スガキヤの店舗は中京圏と近畿地方を中心に展開されているため、マヨネーズがけ文化はそこを起点に広まったと推察されます。漫画へのリプライでは、東北や甲信越、茨城など他の地域からも「マヨネーズかける派」の声が多数あり、今や一部地域限定でもないように見受けられます。Jタウンネットが2014年に行った調査でも、その傾向は顕著。むしろ「マヨネーズかけない派」のほうが少数派なのかもしれません。
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