「凪のお暇」今夜最終回 本質は「慎二かゴンか」の三角関係決着じゃない 単純な恋愛ドラマで終わらないのがこのドラマの魅力だ(2/2 ページ)
慎二(高橋一生)とは似た者同士だと気付いた凪(黒木華)、ゴン(中村倫也)が回収した合鍵のキーホルダーが全部同じだった理由は?
全ての合鍵に全て同じキーホルダーが
「うまいこと破談になったな」(慎二)
本当は結ばれたいのに裏腹な言葉を吐く慎二が切ない。
2人はそのまま立川に戻ってきた。
慎二「じゃあ、もう一回飲み直さない?」
凪「いいけど」
かつて、慎二の前で“お酒に弱い女子”として振る舞っていた凪。でも、本当は嫌いじゃないし、飲みに誘う慎二からはありのままの凪への好意が表れている。凪も「慎二と向き合ってみてもいいかな」という態度だ。
そこに、ゴンが猛ダッシュでやって来た。
ゴン「凪ちゃんのことが好き。めちゃくちゃ好き!」
言葉だけでなく態度でも示すゴン。女の子たちに配った合鍵を彼は回収していた。その数、なんと19個! しかも、全ての鍵に同じシルバーのキーホルダーが付けてある。今まで、ゴンに特別な人はいなかった。だから、全部同種のキーホルダーが付けてあるのだ。平等に優しさを与える“メンヘラ製造機”から卒業するという意思表示。
慎二は市川円(唐田えりか)との中途半端な関係を終わらせ、素直な気持ちを泣きながら凪に伝えた。ゴンは他の女性関係を断ち、まっすぐな気持ちを凪に伝えた。同じラインに立った2人、その間で揺れる凪……という状況でこのドラマは今夜最終話を迎える。
しかし、「凪のお暇」は単純な恋愛ドラマじゃない。慎二orゴンのどちらにくっつくか? にばかりに焦点を当てるのはちょっと違うと思うのだ。
慎二は凪の前で仮面を外すことができた。ゴンは不毛な女性関係に終止符を打ち、メンヘラ製造機ではなくなった。緑は“トンズラ”していた故郷の妹と半世紀ぶりに再会する。坂本龍子(市川実日子)はパワーストーンを緑のために外すことができた。「凪のお暇」は成長の物語。最終話を前に、それぞれのお暇が終わろうとしている。
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