欅坂46、初の東京ドーム公演で披露された全楽曲を2万字で全力レポート! 渡邉理佐・菅井友香・守屋茜・渡辺梨加の気球お手振りに会場がどよめく【中編】(2/3 ページ)
千秋楽で披露された全楽曲21曲の見どころを前・中・後編に分けた2万文字、画像35枚でお伝えします!
制服と太陽:松平・小林ペアがこの後の展開を示唆…・・?
しっとりとした曲入りで始まったのは「制服と太陽」。メンバー全員が緑のジャンパースカート制服衣装で登場し、人生の歩み方について表現していきます。
「生き方なんて誰からも 指導されなくたって」の部分では、関有美子さんの何か吹っ切れたような表情がとても印象的だったほか、守屋茜さんがこぶしを突き上げる振りで元気にジャンプする様子、佐藤さんが優しくほほ笑みながら指さす姿も見られ、メンバーそれぞれの解釈がパフォーマンスに表れていることに成長が感じられる気がします。
また大サビの部分では、メンバーが花道を通ってセンターステージに移動。鈴本さんが笑顔を見せれば、齋藤さんはカメラに向かって指さしポーズで笑顔。最後は集合写真を撮る振り付けでWピースをするメンバーが多い中、佐藤さんと齋藤さんは抱き合い、松平璃子さんと小林さんは胸の前で手をクロスする“あのポージング”、尾関さんは関さんの腰に手をまわしておぜかわスマイルを見せました。
二人セゾン:平手友梨奈の儚さと強さ
その後は一瞬会場が暗転して「二人セゾン」へ突入。オレンジ色のペンライトが会場いっぱいに揺れる中、メンバーたちはスキップで十字に伸びる花道の最奥へ移動してAメロに入っていきます。グループ内でも人気の高い楽曲とあり、どのメンバーも楽しそうにパフォーマンスしている様子にこちらまでうれしい気持ちになってきます。
特に印象的だったのは、小林さんと井上梨名さんのペアダンスで、元気よくパフォーマンスを続けた後は2人でアイコンタクトを取ってニッコリ。1期生や2期生という垣根を越えて、全員が欅坂46のメンバーなんだという気持ちが伝わってくるようでした。
その後も花道をいっぱいに使ったパフォーマンスを展開し、終盤にはいよいよ平手さんのソロダンスに突入です。冒頭から固く巻かれた右ひじのテーピングを心配していた観客たちの杞憂を晴らすかのようにしっかりと腕を伸ばして回転させたほか、キレのある動きで観客たちを圧倒。上体をしっかりと反らしてから両腕をいっぱいに広げ、東京ドームの天井を見上げる姿は儚さと美しさ、そして力強さを感じさせました。
終盤はメインステージでパフォーマンスするメンバーの元へとゆっくりと歩を進めた平手さん。最後の振り返りが決まると会場からは歓声が上がりました。
キミガイナイ:水柱でできる観客とメンバーとの“壁”
続いては、梨加さんを松平さん、齋藤さんらで抱えて登場する「キミガイナイ」。センターステージにメンバー全員が登場すると静かに水柱が上がり始め、一人メンバーの輪から離れた梨加さんが指揮をするように水を操っていきます。
また梨加さんがメンバーに合流した後は、水柱が山型になったり、欅マークをほうふつとさせる三角形になったりとさまざまな表情を見せていきます。ここで思い起こされるのが「欅共和国2019」で披露されたウォータースクリーンや“青いクジラ”の演出。観客とメンバーとの間に“水”という一種の“壁”ができる演出が継続されているのかなど、非常に興味深いパフォーマンスとなりました。
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