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今夜スタート「まだ結婚できない男」 セクハラ、モラハラ発言連発の阿部寛が帰ってきた? 前作のポイントをチェック、見どころを予想(2/2 ページ)

53歳になった「結婚できない男」桑野信介(阿部寛)。

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またも結局、結婚できなそうだが……

 今回はあれから13年後、桑野も53歳だ。ここまできたら「結婚できない」というよりは、もはや「結婚をしない」というライフスタイルを選択した男と言えそうだが……。

 結婚は未来の話として、まだまだ遊びたい若者といった雰囲気を出していた村上英治(塚本高史)も、今作では立派なアラフォーに。桑野の部下から、建築事務所の共同経営者へとランクアップしているようだが、こいつもまだ結婚していない。ふたりそろって「結婚できない男」だ。

 今作で桑野と絡んでくると思われる新規の女性陣は、マンションの隣人・戸波早紀(深川麻衣)。カフェの店長・岡野有希江(稲森いずみ)。弁護士の吉山まどか(吉田羊)

 年齢構成やキャラクターも、何となく前作の女性陣とかぶっている。深川麻衣=国仲涼子。稲森いずみ=高島礼子。吉田羊=夏川結衣。といったところだろうか。

 心機一転、新たな女性陣たちと恋愛するんだかしないんだかな、微妙な四角関係を繰り広げるのだとは思うが、あれだけ結婚に対して偏った考えを持っている桑野だけに、何だかんだで最後には「やっぱ結婚できない!」となりそうだけど。

 このフォーマットで、毎回、マドンナに一目惚れしながらも、最後にはキッチリ振られる「男はつらいよ」みたいな感じでシリーズ化を狙ってるんじゃないだろうな!? そういえば桑野は「男はつらいよ」を全作見ている超マニアであるという設定もあった。

セクハラ、モラハラ発言をどこまで生かせるのか?

 やはり今回も、見どころは恋愛模様というよりは、あまりに我が道を行きすぎて空気の読めない桑野の異様なキャラクターだろう。

 毎度毎度、変な理屈で周囲を唖然(あぜん)とさせている桑野。格好いいけど変人っぽいという阿部寛の特性を生かした、オモシロ阿部寛の真骨頂だ。

 現代のIT事情に対応して、桑野もスマートスピーカーやロボット掃除機などを揃え、おひとり様ライフをレベルアップさせている模様。ますます「結婚なんてしなくても……」ということになりそうだ。

 前作では、その偏屈さ故に、自分のことを棚に上げて未婚の女性をバカにしたり、部下に理不尽な命令をしたり……。今でいうとセクハラ、モラハラ、パワハラ発言連発だった。

 現代のコンプライアンスに適応させつつも、桑野の毒舌をどこまで生かせるのか? そして阿部チャンにどこまで無茶な演技をさせるのか? このあたりにも注目していきたい。

北村ヂン

文章からイラスト、漫画、映像まで、あの手この手でインターネットのみなさんのご機嫌をうかがうハイパーメディアライター

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