作家のもちぎ(@omoti194)さんが、一緒に暮らした愛猫との別れを描いた漫画「ネコちゃんとお別れした時のこと」をTwitterに投稿しました。投稿には「泣いた」「これからも家族としてペットを大事にしたい」という声が届いています。
大学生だったもちぎさんは、ある日近所で弱っていた野良の成猫を保護し、一緒に暮らすことに。当時ゲイバーで働いていたもちぎさん。早朝に仕事から帰宅すると、ネコちゃんは窓際で寝ながら出迎えてくれたそうです。
その日、もちぎさんが帰宅するもいつもの窓際にいないネコちゃん。電気カーペットの上やコタツの中を探しますが、どこにもいません。すると、テレビボードの裏でひっそりと眠っているのを見つけます。
「ネコちゃん おはよう起きて〜」と声をかけ、抱き上げたもちぎさん。しかしネコちゃんの体はすでに魂が抜け、死後硬直が始まっていました。
11時間前まで元気だったというネコちゃんに、突然訪れた死。もちぎさんはショックを受けながらも「ちゃんと火葬して埋葬してもらいたい」と、友人に調べてもらった動物霊園にネコちゃんを引き渡します。
そこまでは気丈に行動していたもちぎさんですが、前触れのないネコちゃんとの別れに心は追いつきません。4連休を作り、撮りためた写真や動画を整理してネコちゃんとの思い出と向き合うものの、「胸が苦しくて 後悔と懺悔ばかり自分の頭を占めて」しまいます。その後、東京を離れるまでずっと、ネコちゃんのエサや猫砂、爪とぎ、「もう汚れることのないネコチャントイレ」も捨てられずにいたというもちぎさん。
最後の1コマは、「彼女の名前はネコ だってネコって呼ぶと反応してくれるから」「またどこかで会えたら もう一度ネコって呼んでも反応してくれるかな」とネコちゃんに優しく語りかけるようなせりふで幕を閉じます。
投稿には「外出先で読んで泣いてる」「苦しむ姿をもちぎさんに見せたくなかったんじゃないかな。ネコちゃんはすごく幸せだったと思います」「私もあの子が戻ってくるんじゃないかと思って、エサやトイレ、おもちゃが手放せずにいます」などのコメントと、同様に愛する動物たちを亡くした人の経験談が寄せられています。
誰もが避けられない、かけがえのない家族との別れ。どれだけ愛し大切にしていたとしても、「もっとああしてあげたらよかった」「あの時こうしていれば」という自責の念から逃れることは困難です。しかし、最期の別れがどんなに悲しくとも、動物たちと共に積み重ねてきた思い出が消えることはありません。「またどこかで会いたいな」という思いを胸に、一緒に過ごした日々を忘れないことが一番の供養なのではないでしょうか。「その存在に感謝して、これからも家族を大事にしていきたい」と考えさせられる漫画でした。
画像提供:@omoti194さん
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