レビュー
高畑充希「同期のサクラ」橋の夢は壊れ、じいちゃんを喪ったサクラ でも「正直者は報われない」のままでは終わらないはずだ(2/2 ページ)
黒川(椎名桔平)の思惑が働いていた?
advertisement
このままだと「正直者は報われない」がメッセージのドラマになる
自身の夢を自らの手で壊したサクラ。その直後、今度は亡くなっている柊作を発見する。心がポキっと折れたサクラは部屋の中で大暴れした。彼女が橋の模型を叩きつけた瞬間、テレビを見ながら「あっ!」と声を上げてしまった。失った夢を目の前に置いておけなくなるほど、サクラの心は壊れていたということ。
もう、柊作からFAXは送られてこない。心のよりどころをなくしたサクラを支えるのは、サクラが今まで救ってきた同期たちのはず。「同期のサクラ」のキャッチフレーズは「まっすぐ過ぎて傷だらけ だけどサクラは今日も咲く」。読み返すと、まだサクラの花は咲くのだとここに来て希望を抱かせるコピーに感じる。サクラが心を閉じたままなら、このドラマが持つメッセージは「正直者は報われない」になってしまう。そんなのあんまりだ。だから、サクラが歩む人生は酷な運命だけじゃないと思いたい。
今夜放送の第8話は2016年が舞台。補足情報を付記すると、この年の4月16日には熊本地震が発生している。
寺西ジャジューカ
ライターFacebook
関連記事
- 高畑充希「同期のサクラ」10年前の職場意識に言葉を失う2話 「応援団にいたから体力だけは自信ある」「大学の先輩に見捨てられたら終わり」って
椎名桔平の立ち位置が気になる。 - 「同期のサクラ」3話、あまりにもよかったサクラ(高畑充希)と百合(橋本愛)の口論シーン 「ブス!」「二度と現れるな」
「毒吐きたくなったら全部私が聞いてやっからよぉ!」本音をぶつけ合える同期。 - 「同期のサクラ」次第に差がつく同期たちの描写がリアル 「一生引きこもる」運命の分かれ道にいた蓮太郎(岡山天音)を救ったサクラ【4話】
一方、サクラの夢の橋の運命が! - 高畑充希「同期のサクラ」5話は待ち遠しかった葵(新田真剣佑)回 「よくできました」シールで肯定してくれたサクラに恋をする
大切なのは「勝ち」ではなく「価値」。 - 高畑充希「同期のサクラ」第2章の幕が開いた6話 仲間を救って来たサクラが仲間に救われる展開へ!
心の通じ合ったすみれ先輩に思わず「お母さん!」と言ってしまうサクラ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.