兄弟子を殺した敵に挑発され、「言葉に気をつけろ……」と激高する主人公。ところが主人公が怒ったのは「兄弟子を殺された」ことではなく――という漫画が話題です。怒るポイントそこなの!?
主人公の兄弟子を殺し、その首を持って目の前に現れた残虐な敵。さらに、叫ぶように泣く主人公に対して「(兄弟子は)ちょっと撫でてやっただけで女みたいな悲鳴を上げやがったぞ……?」と挑発してきます。なんてやつだ……。
すると「言葉に気を付けろ……」と、さすがにキレた様子の主人公。怒りに満ち満ちた表情で敵を指さし、「今のは性差別だぞ!?」とマナー違反を指摘します。思ってた怒りと違いすぎてビビる。
その指摘に「『女みたいな悲鳴』って定型句だからまずくないだろ」と返す敵には、続けて「ネガティブな言動と女性性を結ぶ必然性がない」「女性への侮蔑にとどまらず 男性が助けを呼ぶことを抑圧することにもつながっている」と主人公。また「兄弟子本人の許可をとらずに顔を晒すのはマナー違反」と、殺したことより顔がスタンプで隠れてないことに怒る主人公なのでした。漫画の世界も世知辛いな……。
作者は、漫画『乙女文藝ハッカソン』をコミックDAYSにて連載していた漫画家の山田しいた(@yamada_theta)さん。Twitterでもさまざまな漫画を公開しており、以前には警戒心が強すぎる謎の男子を描いたラブコメ漫画(関連記事)が話題になりました。
ちなみに今回の漫画は他にもツッコミどころが満載。敵の名前が「王 狗奴(ワン イヌヌ)」(主人公と兄弟子は「中鳥李/チュントリリ」の門下生)とポ○モン最新作で聞いたようなネーミングだったり、兄弟子との思い出が「通信ケーブルで2人プレイ」「一緒にタピる」「一緒にヨガ」だったり。そしてそんなネタ漫画ですが、一番見習うべきは、素直にマナー違反を認めて謝る敵の態度かもしれません……。
画像提供:山田しいた(@yamada_theta)さん
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