オリエントコーポレーション(オリコ)とLINE Payは1月31日、「LINE Payクレジットカード」の発行についての業務提携を解消すると発表しました。同カードは当初、20年1月の発行開始を計画していましたが、提携解消で未定になってしまいました。ただ、LINE Payはカード発行について今後も準備を進めるとしています。
同カードの発行は19年6月、ビザ・ワールドワイド・ジャパンとオリコ、LINE Payが共同で発表。初年度3.0%というポイント還元率に加え、LINEでリアルタイムで支払いの通知が届くといった利便性も特徴としています。
オリコとLINE Payの提携解消については「カード発行開始を目指し、互いに協議を進めてまいりましたが、昨今の市場環境の急速な変化を鑑み、クレジットカード発行における業務提携を解消することにいたしました」とのみ説明しています。
LINEはLINE Payに注力してきましたが、LINE Payの国内月間アクティブユーザーは370万人と、単純比較はできないものの2300万人超というPayPayに水をあけられている状況。LINE Pay関連の投資がかさみ、LINEは2019年12月期の決算で468億円の最終赤字を計上しています(関連記事)。
LINEはPayPayに注力するヤフーの親会社Zホールディングスと経営統合することで合意しており、LINE Payの先行きも不透明な状況になっています。19年12月にはLINE Payとメルペイ、NTTドコモ、KDDIが参加するスマホ決済サービスの加盟店アライアンスが「LINE Pay側の今後のサービス方針転換」を理由に解散しています(関連記事)。
ただ、LINE PayはLINE Payクレジットカードの発行を断念したわけではないようです。ニュースリリースでは、
本日の発表に関し、当社としては、「Visa LINE Payクレジットカード」実現に向けての取り組みを、準備してまいります。サービス発表以降、心待ちにしてくださっている多くの皆さまから、お問い合わせやご連絡をいただいているなか、お申込み開始まで長らくお待たせしまっており、誠に申し訳ございません。今後の運営体制やスケジュールが決定次第、速やかに発表しますので、ぜひ引き続きご期待ください。
──とコメントしており、同カード発行への意欲がうかがえる内容になっています。
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