子どもがいる家の中、イライラを最小限にして仕事するにはどうすればいい? ワンオペフリーランスが4年半の歳月を経てたどり着いた13の工夫(2/2 ページ)
子どもと同じ空間での在宅仕事は大変……!
仕事中編
お互いにパーソナルスペースを確保する
住環境によるのでなんともいえないのですが、できるかぎり、仕事をする場所と子どもが遊ぶ場所は分けた方がいいです。
我が家はリビングと寝室が分かれていて、息子のパーソナルスペースをリビングに作っています。息子をリビングで遊ばせて、私は寝室にローテーブルを出して仕事をします。
いつもは寝室には仕事は持ち込まず、リビングのデスクで仕事をするのですが、それは作業系のタスク(途中で話しかけられたりしても不快にならない仕事)のときに限定しています。
集中して行うタスク(執筆・編集など)は、音楽を聴きながら隣の部屋の存在を忘れてやるようにしています。息子の姿が見えるとそれだけで「母モード」になっちゃうので、安全性などを確保した上でその時間は別々に過ごすことを心がけています。
仕事ゾーンを決める
上記のことに関連しますが、我が家では、私が家で仕事するときには「ここはおしごとのお部屋になります」と宣言します。仕事が終わるまで、基本的には息子は中に入れません。ドアを開けるときは必ずノックか、声をかけてから開けるように言っています。
もちろん勝手に入って来てしまうこともありますが、「ここはママが仕事する場所」「ここにいるときは仕事モードだから、甘えるのは後で」と多少なりとも理解できているように思います。
逆に、仕事ゾーンから出たときは母モードにチェンジします。抱っこもするし、おしゃべりにも付き合います。わかりやすいくらいモードを変えることが大事です。
テレカン(オンライン会議)の前にはトイレチェック。会議中はテレビ(動画コンテンツ)を見ていてもらう
一番「うぐぐ……」となるのが、オンライン会議。相手には「子どもを見ながら在宅勤務中」だということは伝えつつも、やはり中断すると相手に申し訳ないし、何より時間がムダに。
オンラインMTGがあるときには、10分前にトイレに行くよう声がけ。会議中はNetflixなどで息子のお気に入りの番組を流し、仕事スペースには来ないように言います。その時間までは動画コンテンツを見せないようにして、会議の時間にはお互いに集中できるようにします。
「見て見て!」には展示スペースを
ワークやブロック、お絵かきなどの道具を出しておくと、自然に発生するのが「見て見て!」ですね。
できあがったものを見てほしい、がんばったことを認めてほしい、という気持ちは受け止めてあげたいですが、そこから「一緒に遊びたい!」という思いに発展してしまうと親子ともに苦しくなります。
なので我が家では、「見て見て!」が出てくるまえに「今日の展示スペース」を作ってそこに置いてもらうようにしています。
絵を描いたら冷蔵庫に貼れるようにマグネットやテープを出しておいたり、お盆を置いて、そこにブロックや工作を置けるようにしたり。
「おやつは一緒に食べられるから、その時にゆっくり見せてね」と言うと、一生懸命いろんなものを作って、夕方にはプチ展覧会が開催されることもしばしば。「完成するまで入っちゃダメ」と息子に言われることもあります。秘密基地ができていたり、「お城」ができていることもあり、子どもの想像力に驚かされます。
仕事が終わったら「終了宣言」をする
自宅で仕事をしていると、「はじまり」と「終わり」が曖昧になりがち。
私は通常時はオフィスを借りて仕事しており、物理的に「退社」することで仕事モードから親モードへ頭をチェンジしています。
一方、家で仕事をしていると「まだやりたい……」「あれもこれも残ってる……」という焦りからなかなか気持ちを切り替えにくいもの。でも、モードを切り替えずに1日過ごすと、ピリついた空気がどこかで(自分の中にも)残ってしまい、緊張状態が抜けずしんどくなります。
私は自宅で仕事をするときにはタイミングを見て、「終了宣言」をするようにしています。
「今日のお仕事はおしまい。お疲れ様でした!」
と、息子にも聞こえるように言った後は、寝室のローテーブルやPCを片付け、母モードにチェンジ。あとで続きを……と思っても、片付けます。この一手間でだいぶ気持ちを切り替えられるような気がします。
最後に:「自由時間」に干渉しない
大事なのは、親が干渉して欲しくないのなら子どもにも干渉しすぎないことだと思います。
「生活リズムを崩さず、しっかりご飯を食べて、夜もちゃんと寝ていたら100点!」くらいに考え、それ以外の時間はのびのびすごす。日頃、保育園で集団生活はがんばってるし、こんなときくらいOKOK。
そういう気分で1日が過ごせると、イライラもちょっとだけ緩和されるかも。
いずれにしても、早く生活に日常が戻ってくることを祈ります。みんなで乗り切りましょう!
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