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死んだあと、自分がデータで「復活」させられてもOK? 生前に意思を表明できるサイト「D.E.A.D.」登場

「AI美空ひばり」のような前例を指して「死後デジタル労働」と呼び、死後の個人データ保護や肖像権に関する議論や理解を深めようという試み。

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 「美空ひばりAI」や「手塚治虫AI」(関連記事12)のように、自分が死後にコンテンツとして復活させられるのをよしとするか? その意思を生前に表明できるサイト、「D.E.A.D.」がオープンしました。


D.E.A.D.

D.E.A.D. データを用いた自身の復活について、許諾するか否かを生前に表明

 デジタルで擬似的に復活した故人を用いたコンテンツを「D.E.A.D.(Digital Employment After Deathの略。死後デジタル労働の意)」と呼び、死後の個人データ保護や肖像権に関する問題に備えようという試み。運営は、個人がデータをネット上にアップし続けている昨今、有名人に限らず誰にでも降りかかる問題だとして、広く世の中に認識され理解が深まることを望んでいるとのことです。

 サイトには「復活」の可否および、許諾する人物や使用する個人データの許容範囲を細かく指定できるテンプレートを用意。各項目に入力のうえ印刷しシェアすることで、家族や周囲に意思を表明できます。


D.E.A.D. 意思表明書のイメージ

 参考資料として、日米の10〜60代男女1030人を対象に行ったアンケート調査の結果も発表。「自身の復活を許可しない人は63.2%」「反対理由について、日本人が本人の意思を尊重する一方、アメリカ人は倫理観を最重要視する」など、興味深いデータが示されています。


D.E.A.D. 自身の復活については6割強が反対

D.E.A.D. 「他者を復活させたいか」といった質問では、より否定的な意見が多い

D.E.A.D. 自身の復活を許可する場合でも、大半は許す相手を家族か信頼できる知人に限定している

D.E.A.D. データの活用範囲では、「故人が生前に発言した内容をBOTが書き続ける」ならばよしとする回答が最多

D.E.A.D. 日米で傾向は異なるものの、重視するポイント自体は大きく変わらない

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