あ、行き止まりだ。そんな時に目の前に現れる標識は……。あれ? 通行止め? それとも進入禁止? どっちだっけ??
あらためて考えると、どちらも「先に進めない」ことには変わりありませんよね。一体、何が違うんでしょう。
通行止め:赤丸にバツ印で“通行止”の文字→めったにない
まずは「通行止め」。道路標識は赤丸の中に赤いバツ印が描かれ、青い文字で「通行止」と書いてあります。車両はもちろん、歩行者も通ってはなりませんという規制です。該当する場面は限られますが路面電車も通行できません。
通行止めは主に道路の不通区間や雨量による事前通行規制時に見られます。実は市街地ではほぼ見かけません。
道路標識そのものよりも、道路工事の「通行止」規制看板を見ることの方が多いかもしれません。
車両通行止め:赤丸に斜めの赤線→歩行者専用道路の出入口などに設置
街中で目にするのは「車両通行止め」でしょう。赤丸に、左上から右下へ斜めに赤い線が引いてある標識です。
車両通行止めは例えば、歩行者専用道路の出入口によく設置されています。通過はともかく進入や走行もできないので注意が必要です。「軽車両を除く」「居住者用車両を除く」「*時から*時まで」といった規制除外条件のある補助標識が一緒に付いていることもあります。
時間規制による車両通行止め区域の道路に車庫がある、あるいは駐車場に停めた場合、その規制時間内は車庫や駐車場からクルマを出せないなんてこともあり得ます。
車両進入禁止:赤地に白の横線→一方通行路の出口に設置
そして「進入禁止」。正式には「車両進入禁止」と言います。赤地に白の横線が引かれた標識です。
車両進入禁止は主に、一方通行の出口に設置されます。「こちら側からは進入できませんよ」を表す標識です。実は通行自体を禁止するものではありません。ちなみに「車両通行止め」と「車両進入禁止」は、セニアカーやエンジンを切ったバイクを手押しするならば歩行者扱いになるので規制の対象外です。
ちょっとややこしいですが、忘れないようにしておくといざというときにも焦らずに済むかもしれませんね。
(少年B)
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